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エンジェル ウォーズ評論(20)
アクションも悪くなく映像も十分綺麗だったけど、いかんせん内容がどうしようもなかった。ただの女の子を眺める映画で、Sucker Punchより「エンジェル・ウォーズ」の方がよっぽど適格。
全編、アンティーク調な感じの色使いがよかった。
STORYが、ほぼあるようで、無いような作品。
特にセーラー服で戦うアクションシーンは見どころ。
ストーリーはシリアス、戦闘シーン以外は重い展開が続くので繰り返して観たいかと言われたら微妙。
ベイビードール(ブラウニング)の他は、ロケット(マローン)、ブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)、アンバー(ジェイミー・チャン)、スイートピー(コーニッシュ)の4人。
ベラ・ゴルスキー博士(カーラ・グギーノ)によってベイビードールに踊りを強制したとき、空想世界に入る。そこでは日本か中国の寺をイメージした世界。そこで3人の巨人侍と対決するのだが、住職(?)に「自由を得るには5つのアイテムが必要」だと言われる。地図、炎、ナイフ、鍵、そして5つ目のアイテムは謎だ・・・
アイテムをひとつひとつ盗むためにベイビードールは踊る。といっても、空想世界に入っているから彼女の踊りがどんなのかわからない。最初はドイツ軍との戦争、次はドラゴンとの戦いだった。そして厨房からナイフを奪おうとしたとき、空想世界では未来の列車の爆発を阻止するミッションだったが、ロケットが犠牲となり、現実においてもロケットにナイフが刺さってしまうのだ。ロケットはスイートピーの実の妹。ナイフは奪ったが、ブロンディが怖くなってゴルスキーにチクってしまったのだ。怒ったブルー(オスカー・アイザック)はアンバーとブロンディを銃殺してしまう。隠し持ってたナイフでブルーを刺し、鍵を奪って逃げるベイビードールとスイートピー。しかし、5つ目のアイテムがわからないので敷地内から逃げられない。咄嗟に理解できたベイビードール。「5つ目のアイテムは私自身だったんだ」と気づき、自ら囮となってスイートピーを逃がすのだった・・・しかし、最後には現実世界に戻り、ベイビードールはロボトミー手術を受けいれてしまった・・・
現実と空想世界が交錯する映画。しかし、単純な構造ではなく、レノックス病院が普通の精神病院じゃなく娼館だったという中間の世界が存在しているのだ。だからベイビードールの踊りが一度も見れないのか。であっても、ロボトミーを受け入れていることを考えると、中間世界では彼女の思う通りにはいってなく(ブルーも死んでなかった)て、娼館のイメージにしても彼女の勝手な想像だったのかもしれない。現実に戻っても、両親はいないし、妹は自分で誤って殺してしまったし・・・悲しいエンディングだけど、しょうがないのかもしれない。
日本のオタク世界びいきなのかもしれないが、ヘソ出しセーラー服姿やらボンデージなどで萌えさせてくれる映画。
ベイビーたちは人として生きる為に戦った。
でも悲しいなー…