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ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発評論(8)
ギララシリーズ第2作。
Huluで鑑賞。
ギララ IS BACK ! (笑)
まさかの帰還に最強の布陣が揃いました!(笑)
河崎実監督の映画好きなんです!
何故かって? ―めっちゃアホやからですよ!(笑)
「日本以外全部沈没」を観て虜になりました。マニアックな特撮パロディーとキャスティングの妙、絶妙な小ネタの数々、笑っちゃうほどの政治風刺―全部好きです。
本作にもその精神がこれでもかと詰め込まれておりました。
まず題名―。2作目のタイトルにありがちな“逆襲”を使っているのが良き良き(笑) 前作とのストーリーの繋がりが無いにも関わらず(笑) 昔の特撮映画っぽくていいんだ!!(笑)
往年の特撮作品を彩って来た俳優たちが豪華共演! 今回は特にウルトラマン寄りになってました。てか久し振りに見たぜ、ムナカタ副隊長! ご無沙汰しております!(笑)
小ネタも様々な方面のものが充実! 低予算だから都市破壊シーンは前作の流用…というのも、「東宝チャンピオンまつり」時期のゴジラ映画の潔いパロディーですよね?(笑) 防衛軍幹部の通信機器が地味にベ〇タ〇プ〇ル(笑) タケ魔人を信仰する人々は「大怪獣バラン」のバラダギ様を崇める集落の人たちにそっくり。踊りながら復活を祈るのは「モスラ」の原住民のそれ。「コマネチ!」はギャグなれど人名なので使えないから「ネチコマ!」にして、連続で言ったら「コマネチ!」になるという姑息な手段…めっちゃいいね!(笑)
そして河崎監督の真骨頂―コミカルな政治風刺。エスプリの極みが炸裂しておりました。G8各国の特色を活かしたギララ撃滅作戦によっておちょくり、挙げ句の果てには将軍様の乱入でギララ以上の危機が日本を襲うとは!(笑) 「日本以外全部沈没」でもラストに登場して飲んでいたお茶を吹いてしまいましたが、まさかの再登場に爆笑してしまいました。
あなた今、商業映画を撮っているのですよ。
アマチュア映画やってんじゃないんだよ。
解ってんの?
内容はアマチュア映画以下、本当に素人作品でもっと面白いのがある。
かつての特撮俳優を起用したのは、お遊びというより一緒に仕事したかっただけでしょ。こんな作品に、あの方達を出演させたら経歴に傷がつきますよ。
映画館にカネ払ってまで見に行く価値は全く無し。
DVDレンタルするのももったいない。
次はガッパ?
あんたはカッパか?
評価はC-としたけど、それ以下がなかっただけ。
本当の評価はZ-。
全くネームバリューの薄いギララにもちゃんと続編があった!昔の映像使い回しているし、きっと低予算だったと思われます。ギララよりタケシの方に金かかってそう💦
やー、でも本作は意外と怪獣映画してたと思うんですよ。ちゃんとあの手この手で怪獣に対して作戦実行してたりしてますし。変な話、微妙なメロドラマ入ってた本家より怪獣映画してたと思うんだけどなぁ。
洞爺湖サミットってそう言えばあったよなぁっと。あの頃はまだロシアがいてG8だったんですね。各国の対策がかなりテンプレだったんですけど面白かったです。「イタリアをG8に加えてて良かった」とか「ロシアの尻拭いはいつもドイツ」とかセリフ回しが上手かったですね。北の大将軍の喜び組が完全にショッカー隊員だった所とか着眼点は良かったです。
でも、何処に行っても性欲満載なフランスはともかく、ドイツの毒ガスは観る人が観たら大問題になりそうです。後、安倍首相似の人の病気のネタは面白くないですね。好きで病気になる人間はいないし、あんなんで笑う人間なんていないのに、監督の稚拙さが滲み出ています。
個人的に北野たけしの面白さがわからない人間なので(コマネチの何に笑えるのか、いつも不思議です)、最後のタケ魔神もなんだかなぁって感じでした。人に勧めるかと言えば絶対勧めないのですが、怪獣映画好きな人は一応通っておく踏み絵かなっと思います。
洞爺湖サミットの開催時期に合わせて作ったことは評価できるものの、各国首脳の風刺だとか、サミットそのものへの風刺はパンチ力を欠き、最も辛辣な情報操作などを東京スポーツの記者(加藤夏希、加藤和樹)に直接喋らせているのが残念でならない。環境問題が重要なテーマであるサミットだけに、アメリカ大統領への皮肉が全くないこともいただけないのだ。そんな政治的な風刺を楽しもうと思っていたけど、、今日のニュース「ブッシュ大統領が竹島問題に介入」が強烈すぎたため、日本首脳・伊部首相の弱腰外交がさらに痛く感じられた。
さすがにそれぞれの国の思惑は控えめであるけど、各国の日本に対する考え方や国民性などをおちょくった部分は面白い。ただ、同じ河崎実監督の『日本以外全部沈没』でも感じたことに、北方領土問題とか北の問題なんかは風刺というより監督自身の主張に過ぎず、笑うに笑えないのです。ザ・ニュースペーパーの大泉元首相の発言なんてのもドキリとはさせられるが、どんでん返しによって引いてしまうし・・・むしろ、どんでん返しの無いほうが面白いのに。
どうしようもない映画のようですが、これでもヴェネチア国際映画祭の公式招待作品となっています。まさかビートたけし効果?と、ビートたけしが『大日本人』の松本人志のように大暴れするかと思っていたら、スーツアクターに徹していたのでしょうか・・・素顔が見えないのでわかりません。声だけは本物っぽかったです。
なんだかんだ言っても河崎実監督の努力や熱意は買いたい。それに東京スポーツの編集長(井上純一)の演技が熱入ってるし、タケ魔人を崇拝する村人たちの踊りが真面目すぎるので涙が出てくるほど。それにウルトラマンのハヤタ隊員(黒部進)やウルトラセブンのアマギ隊員(古谷敏:ウルトラマンの中の人でもある)も出ずっぱりなので嬉しくなってくる。ゲストの水野晴郎だって・・・シベ超のTシャツ着てたし。
〈2007年7月映画館にて〉
この日河崎監督は、アユラの『日本の監督』特集に自分の名前がなかったことをしきりに気にしておりました。今までのベタな作品の数々を思えば、やむを得ないことでしょう。しかし本作は、夏木陽介の大御所に、なんとビートたけしまで出演している豪華版。
あと怪獣評論家として、本人名でみうらじゅん、リリー・フランキーのほか、水野晴郎まで登場。水野さんは、これが遺作になりました。あの名台詞もばっちり決めていましたよ。でもこんな映画が最後なんて、ホントよかったのでしょうかね。
作品は、まさに大人の夢が実ったというべき作品で、CGを使わない伝統的な怪獣映画そのものでありました。その点では年配の人が見たらノスタルジーすら感じさせます。台詞も国際関係をネタにしたウイットに富むもので、今話題のニュースペーパーが笑いをとっていて、彼らのライブショーの延長みたいな作品でもあります。ネタ的にはちびっ子には難しいところもあるかもしれません。
そんなわけで、まさにオトーサンのための怪獣映画といっても過言ではないでしょう。
ただね、予算の関係か(^^ゞギララは洞爺湖についてからはあまり動こうとしないのです。ゴジラのように破壊尽くしてこその怪獣映画であると思いますよ。
それとギララに立ち向かうサミット参加諸国自慢の撃退作戦がしょぼくて笑わせます。 ある国の元首が考えた毒ガス作戦では、ギララが笑い転げたり、阿波踊りをするところなんぞ仕草がおかしかったです。
見所は、やはりニュースペーパー。彼らの演ずる安倍前首相が伊部首相を、小泉元首相が大泉前首相に扮するという二重の設定なんです。えっ福田首相はどうしたって?舞台挨拶では登場した「福田首相」曰く、映画を撮っているとき自分が公開時期まで首相で居続けているとは思えなかったので、出演を辞退したそうです。でも渡部又兵衛は別な役でちゃんと出ていましたよ。
そしてこの大泉前首相がくせ者。各国のベタなギララ対策が頓挫していくなかで突如核攻撃を主張し始めます。この発言には、この作品最大のどんでん返しが用意されていました。果たして核をテポド~ンと打てという大泉前首相の本当の正体は!?
もう一つの見どころは、役者生命をかけた加藤夏希と加藤和樹の「ネチコマ」踊り。地元に昔から伝わるタケ魔神信仰。ギララ征伐はタケ魔神におすがりするしかないという村人たちが踊るのがこの「ネチコマ」踊り。それはちょうどビートたけしのコマネチホーズを逆にしたものでした。これを大まじめに踊る主役の二人の真剣さがおもしろかったです。
それにしても、情けないほどお寒いサミット諸国と日本政府のギララ対策。こうなったらみんなで「ネチコマ」踊って、タケ魔神を呼び出すしかないのでしょうか。
それにしても、この作品。出演ビートたけしとなっていますが、アレレ?たけしはどこに出ていたのかわかりませんでした。まさかあのかぶり物が・・・(^^ゞ
追伸
舞台挨拶で、ニュースペーパーの生コントと音楽を担当したデブパレードの挨拶が聞けて満足できました。