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05月31日 台灣上映
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05月31日 台灣上映
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ターミネーター ニュー・フェイト評論(20)
面白いですよ?20年前なら。と言う感想でした。
そりゃターミネーターをずっと追ってきたし、どれも面白かったです。ただ、今回のニュー、フェイトを含め、3以降のターミネーター全てに言える事かもですが、どんな手を使っても「古さ」を感じてしまいます。
ストーリー構成、展開ですよね、あとセリフや名前。アクションのノリもそう。今の「ソレ」ではないよね。
もう呪いと言っていいんでしょう。振り切れないターミネーターの枠組み。
勿論、スーパード迫力。自然なCG。シュワちゃんも最高。新たな主役もフレッシュ。音楽も例のダダンダンダダタン!素晴らしいです。
久しぶりにDVDで観て、やっぱり書いとかなダメだなーと思いました。
製作に際しキャメロンさんは5人のSF作家と構想を練ったというから用意周到、必然性と意外性のミキシング、絶妙なプロットに仕上がりました。超弩級のアクション・シーンは言うまでもないがハイテク兵器の代わりに鉄筋やら鎖を使った殺陣は生々しい。ヒール役のRev-9も金属骨格と液体金属の合体分離で変幻自在、時に分身の術で襲いかかるからかなり手ごわい、人間役のガブリエル・ルナは一見普通の青年に見えるからギャップも怖い、ダンサー顔負けの身のこなしも完璧だった。登場人物の魅力を語ったらきりがない、サラがシュアちゃんの名セリフ「I'll be Back」を言うのには笑った、シュアちゃんがトレードマークのサングラスをかけるかどうか迷っているところなど小ネタが随所にあり往年のファンの心をくすぐる。なんといっても目を見張るのは強化型人間のグレースの存在、いきなり全裸で登場する超サービス・シーンはB級映画の十八番だが厭らしさがまったくない、ミラ・ジョボビッチ系のスーパー・ヒロインのカテゴリーなのだが美形なアスリートで魅力的だ。おばさんが大活躍するのはキャメロン映画の定石だが、今回はおばさん、お姐さん、少女と取り揃えフルカバー、恐れ入りました。また救世主の母、聖母マリア路線かとさんざん匂わせてのひねり具合、まんまと乗せられたがダニーを鍛える顛末とはお見事でした。この壮大な虚構がSFエンタティンメントの醍醐味、キャメロン・ティストを活かしながら新たな傑作を生みだしたティム・ミラー監督にも感謝と拍手をおくりたい。
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンは貫禄がある。生身の人間なのに一番強そうだ。AIと機械によって人類が滅ぼされようという世界なのに、彼女がいればなんとかなるかな、という安心感さえある。新登場のマッケンジー・デイビスも素晴らしかったが、リンダ・ハミルトンの貫禄には敵わないと思った。
ターミネーターシリーズは、基本的にAIは人類の脅威となるという考えに基づいた作品だが、それを象徴するような工場のシーンが面白かった。機械の導入でリストラの話をしている工場に、未来からやってくる殺人ロボットが命を奪いに来る。機械に奪われるのは仕事だけじゃないのだ。