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機動警察パトレイバー the Movie評論(20)
何度も見てるけどやっぱり面白いですね。
雨や風のシーンやレイバーが歩くシーンなど、4DXとの相性がいいと思います。
眼鏡にしぶきがかかるのが問題ですが。
今見ると、箱舟以外の場所でもレイバー暴走してるのでは?とか考えてしまいますね。
当時はそんなこと、全く考えんせんでしたが(苦笑)
1988年より開始したメディアミックス作品、『機動警察パトレイバー』シリーズの劇場用アニメーション第1作。
突如として頻発するようになったレイバー暴走事件に、警視庁特車二課第二小隊のメンバーが立ち向かう。
監督は『うる星やつら』シリーズや『天使のたまご』の、日本アニメーション界の巨匠、押井守。
「パトレイバー」シリーズですが、漫画版は既読済み。アニメーションも劇場版を含めほぼ全て観賞済み。実写版だけは全くの未見。
熱狂的ではないですが、まずまずのレイバーファンのレビューになります。
あくまで私見ですが、チームものとしても、お仕事ものとしても、近未来を描いたSFものとしても、ロボットものとしても、『パトレイバー』以上のコンテンツはほとんどないと思っています。
キャラクターはみんな最高!時代設定も秀逸!舞台設定も完璧!
何故近年新作が作られないのか不思議でしょうがない(実写版はあったけど…)。
ガンダムやエヴァ以上に魅力的なコンテンツだと個人的には思っています。
そんな思い入れのあるシリーズの劇場版第1作な訳ですが、久しぶりに見返してみて驚きました。
いや、面白すぎる❗️
80年代のアニメーションとは到底思えない圧倒的なリアリティを持った映像のカッコよさ。
コンピュータウィルスを物語の核に置く先見性。
鳥肌の立つような恐ろしいサスペンスと、お馴染みのキャラクターが織りなすコメディのバランスの完璧さ。
都市再開発に伴い消えていく、昭和の街並みに対するノスタルジア。
何から何まで最高すぎる。
シナリオには全く欠点が見られない、完璧な完成度。
最大の悪役が既に故人であるということの異様さが、映画全体の緊張感を引き立てています。
本当に最初から最後まで物語をかき回し続ける。
どう足掻いても彼の思惑通りに進むという展開には舌を巻きます。
最高のSF映画であることは疑いようがない。
クライマックスがちょっと薄味だったことが残念といえば残念なのだが、頭からお尻までつまらない時が無い。
あまり知名度が高く無いのが本当に残念。みんな観てくれ〜!
このロボットは、今でも賛否両論あり、私個人が自費で、ガレージキットを零式vsボクサーを二度購入し、3年前に、プロに製作依頼をした過去があるため。
あのシーンが無ければ、このキットは存在しなかったと、思います。
あのシーン、ぼくは、DVDの特報、TVコマーシャルまで映画の後、観て思いました。華があって、零式の事ですが、超必殺のような、普段見れない強さに、生きてて良かったと、スタッフ全員に言いたいです。
●ヘッドギアという他のメンバーがいるおかげで、押井守が暴走せず良い仕事をしている。
●OSに仕掛けたウイルスによる暴走。パソコンが普及していなかった1989年の段階で、この先進的な設定は素晴らしい。
●パトレイバーの劇場版は他の作品は好き嫌いが分かれるけど、1は誰もが納得できる面白さではないでしょうか。個人的には2も大好きですが。
「ビューティフル・ドリーマー」で示した80年代的「終わりなき日常の内破」というテーマを、都市論的、情報論的に展開させた作品であるとも言える。