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007 ノー・タイム・トゥ・ダイ評論(20)
ダニエル•クレイグのボンドで育ってきた自分もついに来年社会人です。歴代で最も人間らしく、シリーズ通して主人公の個人的な物語でもあり続けたクレイグ版ボンドが大好きでした。
タイトルに込められた意味が最後のMのセリフに表れていたように思います。自分も妥協せず、自らの求める人生を精一杯生きよう。そう思わせてくれる作品でした。
敵は出演シーンが少ないながらも、ボンドによい問いをなげかていたように思います。「人は結局何を残すのか」その質問にボンドがいかに答えたのか。それが最後の「I know.」に集約されていたのだと思います。
ダニエル•クレイグ、フクナガ監督はじめ、このシリーズに携わった全てのみなさん、ありがとうございました!
クスッ😁なシーンも、アドレナリン全開シーンも盛り沢山で、もうもう大満足!
いや、本人達にすれば笑ってる場合じゃないんですけどね。
製作と撮影は2019年までに終わっているはずなのに、なんてストーリーだ!と思ったけれど、そういえばこれは『007は二度死ぬ』をベースにしているんでしょうね。そう考えると、『二度死ぬ』の方がぶっ飛びストーリーですかね…
あぁ…暫くはボンド・ロスです…。
公開中にもう一度観に行こうっと!
「全てを破壊」し
「愛する者を失い」
「自分自身も傷付く」。
今までの「ジェームス・ボンド」は「スマートかつ色男」しかし
ダニエル・クレイブが演じる「ジェームス・ボンド」は「青臭く泥臭く不完全なボンド」
そのボンドが「00(ダブルオー)」の称号を手にする1作目にボンドに一生消えない傷を負わせた人とボンドの最大の敵が再び。
そして更なる脅威がボンドに迫る。
ボンドは「00(ダブルオー)」の称号を手放し、ただの「ジェームス・ボンド」となり平穏を手に入れようとするが敵はお構い無しで襲ってくる。
全てに決着をつける為にボンドは再び「00(ダブルオー)」として任務に着く。
最後(最期)は予想外の展開。
今回の「00(ダブルオー)」は作成の際に色々とトラブルに見舞われたが無事公開となり前回で契約終了だったダニエル・クレイブが続投となり最後の作品として物語が作られている。
ダニエル・クレイブ版ボンドのテーマは「愛」
個人的に一番好きなところは、キューバのパートですね。アナ・デ・アルマスの役どころと、「私はここまで」ってスカっと引っ込むキリの良さ。お見事でした。
まあ、とにかくダニエル・クレイグがボンドを卒業するってのが一番の話題になるので、気になってる方は、とにかく急いで映画館で見てください。
クレイグ以前のボンドといえば、絶体絶命の危機もクールに立ち回るダンディな英国紳士で、任務の先々で出会う美女とベッドを共にしても執着することはないプレイボーイのイメージ。だがクレイグ版ボンドになり、おそらくは競合シリーズの「ミッション・インポッシブル」や当時の新興勢力「ボーン」シリーズの影響もあって、汗まみれ血まみれになりながら全力で疾走し格闘する、いわば“肉体派ヒーロー”の印象が濃くなった。女性との関係についても、本作のボンドはもはやプレイボーイではなく、かつて愛し死別した女性に許しを請い、新しい愛に生きようとする。シリーズ全25作を通じて、最も人間らしいボンドが描かれているといっても過言ではない。無敵のスーパーヒーローでもなければ、対人関係でクールな男でもない。熱い心と情を持つ生身の人間として、クレイグ版ボンドが終わりを迎えることは実に感慨深い。
余談めくが、ラミ・マレックが演じる悪役サフィンがらみで日本文化が引用されていて、これが正直微妙で単純には喜べない。能面、畳、作務衣風の上着、石庭の砂紋などが出てくるのだが、欧米人から見た日本文化のエキゾチックな雰囲気を、サフィンの狂気や不気味さを強調するために利用したのだろう。監督のキャリー・ジョージ・フクナガ、日系アメリカ人なのになあ……。
もうひとつ、在キューバのCIAエージェント役を演じるアナ・デ・アルマスが、短い出番ながらもボンドとのユーモラスなやり取りや派手なアクションで活躍し、鮮烈な印象を残す。「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」でもクレイグと彼女のずれ気味な掛け合いが楽しかったし、クレイグのお眼鏡にかなったか。次回作は全キャストが刷新され完全リブートとなる可能性もあるが、MI6メンバーなど一部が続投になるなら、ぜひアナ・デ・アルマスも出番を増やして再登場してほしい。