在りのままで咲け
プロット
日本
01月27日 台灣上映
ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カット
プロット
フランス
02月02日 台灣上映
シャタード 美しき罠
プロット
アメリカ
02月02日 台灣上映
ノスタルジア(1983)
プロット
イタリア・ソ連合作
01月26日 台灣上映
橋ものがたり「約束」
プロット
日本
01月26日 台灣上映
英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2023/24 ロイヤル・バレエ「ドン・キホーテ」
プロット
イギリス
01月26日 台灣上映
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ブラック アンド ブルー評論(20)
人種、性別、職種から惹起される先入観。
黒人女性新米警官である彼女の社会的立場が、決して楽なものではないことがよく描かれています。
制服姿でなければ、白人警官から不当な職質を受ける。
制服姿なら、白人の犬め!と黒人住民から忌み嫌われる。
黒人警官が黒人を取り締まるなら、幾らかマシなのではないかと思いがちですが、とんでもないことでした。
警察と黒人との関係悪化の発端は、鶏が先か卵が先かという感じもありますが、汚職警官の人権意識の低さが目立ちました。これが真実なら、警官を見ただけで逃げ出したくなります。
誰がやっても、悪いことは悪い。
せめて法の執行者は、忖度と日和見主義をキッパリ捨てて頂きたいものです。
ありふれた話ながら、主人公の視点を変えるだけでこんなにもタイムリーになるのかという驚きのある作品でした。最後は何だかじわっと感動しました。
イオン系くらいしか上映していない、小規模公開作品ながら、意外な拾いもの。
ダブルミーニングなタイトル。
「黒人(ブラック)と警官(青い制服)」
そして、The Rolling Stonesのアルバムタイトルに使われている、メジャーなスラング、
「身体中あざだらけ」。
Webのトップや、ポスタービジュアルにもあるコピーからわかるように、若い新人女性警官が、麻薬を横流ししてる汚職警官が売人を殺す現場を目撃。
携帯式カメラで一部始終を撮影していた女性警官は、汚職警官の嘘で犯人に仕立て上げられ、警察からも、売人のグループからも狙われる羽目に……
ってな単純そうな作りの話に見えるけど、実は複層的。
女性警官は故郷のニューオリンズで就職したんだけど、一度街を出たのは、2005年の大型ハリケーン・カトリーナの被害から逃れ、親を養うために従軍したため。
離れた数年ほどの間に、主要産業はなくなり、街は荒れ、友人はマフィアに所属、白人が黒人を虐げる場所に変わってしまったという。
見捨てた政府への恨みつらみが込められた、実に社会派な裏がある。
ボコボコのあざだらけなのは、女性警官だけではなく、街と住人すべてなのだという意味が込められていたように感じました。
その辺を踏まえて観ると、面白いなと。
ツッコミたくなる展開がなくもないがテンポよく進むので観ている間はそれほど気になりません。
リアルタイムで進むためトレーニングデイと似ているかなと思ったりも。
冒頭のシーンは、黒人というだけで拘束されてしまうアメリカの病巣を思い出させられた。アリシアが逃げ込んだ荒れたアパートメント一つとっても貧困層の黒人の置かれている環境がひどいものだとわかる。
このブラック・ブルーでは、そういった問題もあるから、見ている人も覚えておいてねくらいの感じ。メインは娯楽アクション。
捜査を透明性を高めるために警官がボディカメラを装着しているなんて知らなかった。ドライブレコーダーが交通事故の原因究明に役立っているから、日本でも採用すべきだね。
裏返った声も含めてナオミ・ハリスはよかった。