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バグダッドの黄金 プロット アメリカ 10月27日 1953 台灣上映
マッケンナの黄金 プロット アメリカ 04月05日 1969 台灣上映
黄金の砦 プロット アメリカ 11月03日 1966 台灣上映
海底の黄金 プロット アメリカ 04月22日 1955 台灣上映
黄金狂時代 プロット アメリカ 11月04日 2022 台灣上映
黄金の七人 プロット イタリア・フランス・スペイン合作 01月13日 2023 台灣上映
黄金評論(5)
「黄金」は監督と助演が受賞したが この作品でボガードは主演ノミネートされてもよかった ボガードのワイルド系では「アフリカの女王」がようやく受賞した もともと悪役いっぱいやってるからこういう役もリアルにこなせる 冒頭ハズレクジに無言の哀しい目がいい
物乞いをする情けないシーンから始まり、黄金に目が眩み次第に正気を失ってしまう様が見事だ
歓迎されざる闖入者の妻からの手紙を読んで、人間らしさを一時でも取り戻すシーンも素晴らしい
しかしなんと言っても爺様役のウォルター・ヒューストンだ
なんと彼は本作の監督ジョン・ヒューストンの父親
つまり本作で監督と彼とで、監督賞と助演男優賞を親子で受賞してしまっているのだから物凄い
説得力のある見事な演技だ
脚本も撮影もテンポも申し分なし
素晴らしい傑作だ
ラストシーンの何もかもむなしく大笑いするしかない結末は、黄金の魔力を見事に表現しきった本作の結末に実にふさわしい名シーンだった
見応えのある傑作とは、本作のような作品の事だろう
強欲は人間を変えるから恐ろしい。
慎ましやかに生きましょう。
総合55点 ( ストーリー:60点|キャスト:55点|演出:50点|ビジュアル:60点|音楽:60点 )
偶然会ったばかりの三人の男たちが金を掘る。しかし一人はメキシコまで来て物乞いをするような小人物で、金を目の前にしていとも簡単に自分を見失う。金の採掘をするものは荒くれ者も多くて犯罪行為が日常的だったとは聞くが、これもよくあるそのような話の1つといったところだろう。
それでこの作品だが、主人公が魅力がない。クズならクズでもいいのだが、それならそれでクズなりの事情とか狡賢さとか盛り上がる展開があればいいのだが、それがなく最後までただ小人物のクズで終わる。主人公を一番存在感のあった山師の老人にするか、展開を変えるかしないと良いものにならないだろう。演出も全体に迫力が無いし、銃を撃ち人が死ぬ場面も映さないようなものでは分り辛い。
また、人間の日常的な善意と、生活の為の欲がこれまたバランス良く描かれているのも見処だと思う。
人の運命って、やっぱり 一見ちょとした(様に見える)選択の積み重ねで大きく変わるのだなぁと。
ハンフリー・ボガート演じるフレッドが、黄金の持つ魔力によって(というより、疲労と睡眠不足のせいかも?)徐々に精神不安に陥って変貌していく様が、鬼気迫るものがある。