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さらば、わが愛 覇王別姫評論(18)
舞台の上で、側室である虞美人が項羽を愛することしかできなかったように、現実でも、他の女と結婚した小樓を愛することしかできない。
少年時代、運命を受け入れることを強いられ、初舞台で男色の餌食となってから、彼の男としてのアイデンティティーは崩壊する。
その帰り路に赤ん坊を拾い上げ、小樓と夫婦のように歩く姿は、男でもあり女でもある蝶衣を象徴しているように思えた。
レスリーチャンの、性別を超えた美しさは圧巻。嫉妬と高潔さが織り交ぜられた表情や、役者としての覚悟の深さは、セリフを必要としない。
めくるめく悲劇と裏切りの末のラストシーン。
時は流れ、蝶衣と小樓の関係は愛憎を超越している。子ども時代のセリフの言い間違えにグッとくる。
京劇が続けられない時代。これ以上自分から大切なものが失われないように、高潔な自分を守るための、蝶衣の最後の手段だと解釈した。
今観ると、歴史的な背景であったり、京劇という文化がどのようにして時代を経てきたかということなどの違った側面に目を向けることができて、この作品に対する理解がより深まった気がする。
登場人物の心の機微についても以前より気づくことが多かった。政治によって価値観がくるくる変わる世の中に翻弄されながらも、変わらぬ信念と思いを貫こうとする主人公に心打たれたのはもちろんだけど、時代の潮流に押し流されて自分の価値観や誇りを捨てるしかなかった人間の悲哀も胸に迫るものがあった。
日本占領、国民党国家、共産党革命、そして文革。強大な国土を翻弄してきた歴史の中で、主人公たちの人生が大きく揺れ動く。なかでも、ヒステリックな文革は、人間性とか信頼を妬みや密告といった人間の弱さによってさらに増長する。妻を告発しなければならない状況は悲しく辛い。
物語は、覇王別姫のラストシーンでようやくホッとする。ただ、友情を超えた愛情関係は、やや同性愛的でもあり、どうも苦手だ。