ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒劇情

「KUBO クボ
二本の弦の秘密」や「コララインとボタンの魔女」などで知られるアメーションスタジオのライカが手がけたストップモーションアニメ。「神話と怪獣研究の第一人者」を自称するライオネル卿は、伝説の生き物を発見して自らの才能を世に示そうと旅に出る。その途上で、人類の遠い祖先である生きた化石=ミッシング・リンクと遭遇したライオネル卿は、種族で唯一の生き残りだというミッシング・リンクの親族を探すため、伝説のシャングリラを目指すことになるが……。ライオネル卿の声をヒュー・ジャックマンが担当したほか、ザック・ガリフィアナキス、ゾーイ・サルダナ、エマ・トンプソンらが声優を務めた。監督はライカの「パラノーマン
ブライス・ホローの謎」を手がけたクリス・バトラー。第77回ゴールデングローブ賞で最優秀長編アニメーション映画賞を受賞。第92回アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネート。

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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒演員

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒劇照

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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒評論(4)

fsupcyo
fsupcyo
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東京国際映画際にて鑑賞。とても温かく優しい作品で映画際に相応しい作品であった。

ヒュー・ジャックマンが吹き替えを演じる主人公のライオネルは探検家であり、まだ人間が解明できていない、いわゆる神話、未知なる生物の存在を確証するため探検の日々を過ごしている。
そんな中未知なる生物のリンクと出会う。リンクは人間に殺される事を怯えて人間と関わらず森に潜み独りで生活を送っているが、人間の事を観察して自力で言葉を覚え読み書きができるようになっていた。

彼もまた神話に夢を見て秘境となる場所には同種族がいると考えライオネルと共に旅をする事になる。

旅の途中にはライオネルを狙う殺し屋から逃げたり、色んな荒波を乗り越えたりと旅の付き物でもあるいくつもの壁を共に乗り越える。目指していた場所に辿り着くもののライオネルとリンクが望んでいたものはなく、最後は2人は家に帰り今後は共に親友として暮していく事となる。

旅のシーンではコメディシーンが多く比較的子供向けの笑いシーンが多い。ストーリーも良くも悪くもありきたりで単純明快な展開の為こちらもまた子供が楽しめるものとなっている。
もちろん大人も楽しめる作品ではあるが、個人的には子供向けな作品だったかなというのが率直な感想である。

この作品で好きだったのは、世界はやはり広く、外に出る事で色んな体験や経験を育む事ができる。
そんな広い世界の一部を経験しても最後は元鞘に収まるようなところが個人的には魅了された。

大切な人は気づかないだけですぐ近くにいるものである。
gafhgqa
gafhgqa
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"I see that it is by no means useless to travel, if a man wants to see
something new"
-ジュール・ヴェルヌ『80日間世界一周』より
冒険家には付き物なのかもしれない... 大人げない自己顕示欲と子供じみた冒険心。 しかも他人なんて眼中にない。

My word is everything. What is yours worth? I give you my word I'll
bring back proof of this creature, and in return, you'll admit you're
wrong, and you'll grant me membership here, so I might finally
take my place where I truly belong.
Well, in that case, you have nothing to lose.
メンバー憲章”THE OPTIMATES CLUB” :そこには最も尊ばなければならない言葉... 冒険家であれ、探検家であれ、そして”偉大な男であれ”
大人の男の社交クラブのメンバーから未開の未知の生物の手掛かりになるわずかな証拠すら手にできないで、いつもメンバー達の嘲笑の的になっているこの映画の主人公のライオネル卿... 今回はクラブの事実上の主であるピゴット=ダンスビー卿との男の意地と名誉をかけた ”ミッシング・リンク” 捜索の大冒険に挑戦する。

ところが、ミスター・リンクことスーザンがいきなり前半でご登場ッて? まさかこれで映画・・・完? いや違う... Take me away from this place.  "I'm lonely." と言われ「サー(sir)」の称号の下、サスクワッチ(Sasquatch)の証拠と引き換えにリンクの仲間を見つける旅に、いざ、出発!

We aren't gonna break in, are we? I mean, that's against the law.
Oh, please, Mr. Link....   This is America!
第三の登場人物アデリーナ。彼女がこの映画の精神的よりどころで真の大人の女性としての映画の華であり、ご意見番... 今度こそ、ヒマラヤへ、シャングリラへ、3人揃ったところで仕切り直して、いざ出発! そして彼らの後を追うのが、底抜け野郎の雇われ賞金稼ぎ、ウィラード・ステンク... コメディを盛り上げる味付け役。

You and Susan are not different at all, wanting to belong in all
the wrong places. You could never understand.....
You were never interested in anyone but yourself.
And yet, you are surprised that you always end up alone....
I think perhaps the great Sir Lionel Frost...... is a myth.
2019年の映画公開週に映画情報サイト:Film School Rejectsの電話インタビューをクリス・バトラー監督が受けている。彼が言うところによるとライカ映画社に大きく内容の異なる三つの脚本の初稿を持っていき、ライカ側に選んでもらったところ、自分が一押しで一番お気に入りの脚本をライカ側も選んだことによって、前々からインディージョーンズのような冒険活劇にコメディをプラスしたものを製作したかったバトラー監督の希望と今回は見事一致する結果となっている。 ただし、いかなる"Knockoff movie" と呼ばれる映画のコピーとしてではなく。

We never shape the world... The world shapes us(Moulin Rouge)
人としての大切な証明と言える事とは? ...肌の色、宗教、年齢、ジェンダーにとらわれない普遍である人間の純粋な良心に焦点を当てることで、その事に目覚める様子を見ている側の代理人として... コナンドイルの探偵ものに登場する鼻息が荒く、親切心なんて持ち合わせていないタイプのライオネル卿と男の子か女の子かは決して分からないし、これが子供のメジャー映画の中で本邦初の非ジェンダーバイナリ(non-binary)の主要キャラクターかもしれない? 大柄で優しくておっちょこちょいでローリーポーリーで、フロストから "自分の胸に手を当てて自分自身の名前を考えろ" と諭され、... ミスター・リンク改めスーザンにって、 エ~ッ⁉

How the devil can you speak English so well?
-How can you speak English so well? How do you know I'm not
speaking yeti?
監督のクリス・バトラーは、「もし、デヴィッド・リーンがローレル&ハーディ主演の80日間で世界一周を監督したら...?」と語る通り、この映画のベースとなったのが、まさにビクトリア朝時代にどっぷりとつかった希代のSci-Fi小説家であり、今さら語る必要のない偉人の一人、ジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』となっている。
映画「ミッシングリンク」は、チェイスシーンやファイトシーンのドタバタ劇もさることながらカラフルなキャラクターの独自性、革新的なクリーチャーデザイン、細部に渡るヴィクトリア時代の調度品、雄大な川や山、そして満天に広がる星を描いた壮大でノスタルジックなアドベンチャー映画にもなっている。  モダン・アニメやビデオゲームを好む御仁からすれば、物足りないのかもしれないし、また、反射的なスマートな言い回しやポップカルチャー的なサイケで弾けた部分の無さも挙げられる。

Shangri-La? That is not our name.  "Keep out. We hate you."
Man, killer of life, of hope, of dreams. Man talks of magic of the world,
but it is a prize, something to be claimed as proof of his worth.
技術的に進歩をし、船上での格闘シーンやダンスビー卿とのし烈な氷上でのラストシーンなどシナリオもポピュリズム的な部分もあるけれども、押しなべて受けのいい飲み込み易い仕上がりとなっていて、その上、前向きなメッセージもしっかりと主張している... 今までの作品と一番に違うところは以前の作品では、主人公が大人の扉を開こうとする年代の10~12歳ぐらいの少年少女だったものが、ビクトリア時代に生きた大人にしたところが大きな冒険となってしまったのかもしれない。冒険活劇だけに...  それと以前の映画に見られたようなゴススタイルは影を潜め、この映画「ミッシング・リンク・・・」は、CGI技術の向上とエフェクトと3Dプリント技術で強化されたストップモーションアニメーションの豊富なコンビネーション・テクノロジーの最終形とも取れることを監督のバトラーと彼のプロダクションデザイナー、ネルソン・ロウリーが高次レンダリング技術を見せつけている。 ... お遊びとして、指紋の後や服の縫い目の後なんてあったりして?  何か?

The advances in 3D printing have been astronomical.
ライカのCEOであるトラビス・ナイトの主導の元、予算が過去の作品に比べると少なく見積もっても1.6倍になっている。意味するところは何か?
前作の映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密 (Kubo and the Two Strings:2016年)」のように映画賞を受賞していて、しかも映画評論家からは高い支持を受けているのに....? 実のところライカの映画の中で一番ヒットしたのが、あろうことか一番最初に制作した映画「Coraline」という皮肉な現実も存在する。 それは、ストップアニメーションが持つ、時間、技術、経費という負の三拍子の物理的なサガのようなものを感じてしまう。

“Throw them in the Pit of Misery and Perpetual Disappointment !”
「アボミナブル (原題)」や「2分の1の魔法」のようにいかなる理由であれ、子供たちに見せても良い映画を子供たちが見ることのできない映画作りには疑問も湧くし、最低限オレゴン州ヒルズボロ、ポートランドに居を構えるライカという会社はそんなバカげた渦には巻きこまれていないのが、賢明な会社だと言えるのかもしれない。

Don't dally, my friend. Adventure awaits.
"Shangri-La": グリア・ガースン主演映画『チップス先生さようなら』を生んだオスカーも受賞した小説家の創造したユートピア... それを探すって? ライカ初の主人公を大人にしたと前述で言ったけど、それは間違い... ライオネル卿って子供! そしてメンバー憲章”THE OPTIMATES CLUB” にもう一つ追加する必要がある。
“A friend to all is a friend to none.” スーザンの立場からするとアリストテレスちゃんのお言葉も必要ってことね?  意味不明ってか?   何か?
wsgaen
wsgaen
仕草や口の動き、背景や小物、衣服などなど、とにかく細部の描写が凄すぎて、正直あんまりストーリーとか展開が頭に入ってこなかった。
しかしながら、内容はあんまり面白いとは思わなかった。間の取り方も、自分にはしっくりこなかった気がするし、シーンが突然切れた感が少しだけした。これは、実際のモノを扱っている限界なのかもとほんのちょっとだけ思ったり…かすかな思いなんだけど、CGメインのアニメーションとの違いというものが、あまり肯定的に捉えることができなくなるような展開とか編集だったような印象です。
簡単に言ってしまうと、凄いけれどあんまり面白くない…というのが率直な感想です。
vapfhyo
vapfhyo
まず本作は、ストップモーション・アニメーションで最高峰のスタジオであるライカの最新作です。
個人的には、ゴールデングローブ賞では「アナと雪の女王2」を推していましたが、本作を見て納得しました。
やっぱりスタジオライカ作品は素晴らしい、と。
そもそも「ストップモーション・アニメーション」とは、想像を絶するほどの作業量から生まれます。スタジオライカ作品の場合は、キャラクターの人形を1体1体作り、さらには、そのキャラクターの表情を必要なだけ膨大なパーツを作り(例えば、主役のライオネルのパーツは、顔だけで3万9000通り!)、それらを1秒間あたり24コマも動かして撮り続けるのです。
この古くて新しい「ストップモーション・アニメーション」の歴史において、本作は史上初となるゴールデングローブ賞で最優秀長編アニメーション映画賞を受賞しました!
(アカデミー賞では「トイ・ストーリー4」が受賞しました)
声優陣も豪華で、主役の「ライオネル」はヒュー・ジャックマン、「Mr.リンク」は「ハングオーバー!」シリーズで世界の笑いを誘ったザック・ガリフィアナキス、そして後半で活躍する「アデリーナ」は「アバター」や「アベンジャーズ」シリーズのゾーイ・サルダナが担当しています。

強いて言うと、本作でマイナス要素があるとしたら、ファーストルックであまり引きがない面があるのかもしれません。(実は私は、未発見の生物である「Mr.リンク」のデザインに、当初は興味を持てませんでした)
とは言え、第1作目で「コララインとボタンの魔女」という大傑作を作り上げたスタジオライカ作品です。やはり優れた作品であるはずで、実際に見てみて良かったと思いました。(ストーリーはもう少し凝っていると、なお良かったと思います)
個人的に危惧するのは、このままスタジオライカのファン層が増えていかないと、せっかくの匠の技の火が消えてしまうかもしれない、ということです。本作で「ストップモーション・アニメーション」の良さが日本で広がっていけるのか注目したいです。

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