ベガス・バケーション
プロット
アメリカ
06月14日 1997 台灣上映
ジョーズ・バケーション
プロット
アメリカ
02月03日 2023 台灣上映
ナショナル・ランプーン クリスマス・バケーション
プロット
アメリカ
12月07日 1990 台灣上映
パーマネント野ばら
プロット
日本
05月22日 2010 台灣上映
パーマネント・ブルー 真夏の恋
プロット
日本
09月23日 1976 台灣上映
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パーマネント・バケーション評論(8)
1歩外へと踏み出すと、爆撃機から逃れる青年。認知症の母。ちょっと狂ってしまった女などなど、自分よりいかれた人間ばかり。なんだか戦争の舞台となっているように戦闘機が飛んでる音や爆撃の音が聞こえてくる。
ドップラー効果の話をする黒人が意外とおもしろい。『オズの魔法使』のオーバー・ザ・レインボウもサブテーマのように何度も聞こえるが、曲のCサビの部分がたしかにドップラーだ(笑)
ストーリー: 15
キャスト: 60
演出: 60
ビジュアル: 65
音楽: 60
物語らしい物語はない。描かれるものは現実世界ではないものが混ざり、超現実空間が混ざり合っている。悪く言うならばまるで麻薬でもやって頭がどこかに飛んでしまった人が作ったかのような、いい言い方をするならば芸術的な映像世界が出現する。映画というよりも何かの超空間映像というようなもので、わけのわからない世界に戸惑う。
映画としてはくだらないなと思ったのだが、ちょっとだけこの世界に魅かれてしまったのも認めなければならない。特にいい作品だとは思わないのだが、監督の大学の卒業制作らしく、その意味では監督独自の感覚が現れた、今後を期待させる作品なのかもしれない。
何も起こりません。しかし、確かに何かが起こっているのです。私たちの日常は、ほぼこの表現に尽きているのではないでしょうか。それを真正面から画面に収めようとしています。
監督の若さとして語りたくなるような作品かもしれませんが、しかし、この視点は、ジム・ジャームッシュの場合、ずっと変わっていないません。
ケント・マッケンジー「The Exiles」シャーリー・クラーク「ザ・コネクション」と「クール・ワールド」カサヴェテスの「アメリカの影」スコセッシ「ドアをノックするのは誰?」そして、本作。
時代は違えど、錆びれた雰囲気のニューヨークにJAZZが流れるセンスだらけの不良を描いた逸品な映画たち。
詩を読むようにセリフを吐くアリーに、クールな彼女の態度、キチガイだらけな人々と何も起こらない物語。
アリーのお散歩、パリ編を観てみたい!?
漂流する高校生を描いた作品。
ストーリーというストーリーは無い。主人公の高校生が「物語というものは点と点を結んで最後に何かが現れる絵のようなものだ。 僕の物語もそれだ」などと語り、話は始まる。変な主人公が変なキャラクターに出会い、話を聞いたり話をしたりする。
鑑賞していて笑えるわけでもなければ、楽しいわけでもない。だからといって退屈で眠くなるわけでもない。これがジム・ジャームッシュ監督の真骨頂、オフビート映画なのであろうか。それを初監督作から発揮しているとは…
本作は絵画のように眺めて鑑賞する映画だと思う。
なぜか、主人公の生き方と考え方に何かしらの共感やリスペクトを感じてしまう。