おとうと
プロット
日本
01月30日 2010 台灣上映
おとうと(1976)
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日本
12月25日 1976 台灣上映
石井のおとうさんありがとう
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日本
08月21日 2004 台灣上映
猫と、とうさん
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アメリカ
07月28日 2023 台灣上映
461個のおべんとう
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日本
11月06日 2020 台灣上映
しまじろうと おおきなき
プロット
日本
03月13日 2015 台灣上映
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おとうと(1960)評論(6)
鬱々とした色調、アンバランスな画面構成と突飛な色使い、まさに市川ワールドの傑作である。碧郞君は罪深き人間の存在そのものとして描かれていて、短き人生を人の一生を凝縮している。
本作は、その彼の撮影作品ですが、特にその彼が「銀残し」と呼びばれる特殊な現像手法を編みだし本作で使ったことでことに有名です
果たして彩度を落とした深みのある映像が美しく撮られています
それは冒頭の雨のシーンだけで明らかで感嘆させられます
桜並木の堤防の道のシーンは桜の淡い桃色が柔らかく本当に美しく撮られています
春風の生暖かさまでを感じることができるのです
ラストシーンの病院では寒々しい中に暖かみを見出だせるものでした
正に撮影が演出を行っているのです
気の強い姉役の岸恵子の美人顔はその落ち着いた色彩の中で良く映えて最も美しく撮れていました
田中絹代の初老の陰険な継母ぶりもはまっており
沈んだ色彩の中に淀んでいます
ハイライトたる姉弟があの桜と同じ桃色のテープで手首を結んで眠るシーンも、そのテープの色は彩度が落とされており鮮やかさは少しもありません
本作の一切合切が姉げんの記憶の中のものであったということなのだと思います
映画に於いてカメラマンの腕とは如何に重要なのもなのかを思い知らされるものでした
銀残しの手法は世界の手本となり、セブンとかプライベートライアンなどで今も観ることができます
宮川 一夫
日本映画の底力を示すカメラマンです
記憶されなければならない名前です
芸能一家の才能ある若き川口浩…
じめじめとした役に徹する田中絹代
全編薄暗い
「うっすらと悲しーなー」
「おれはこのうっすらと悲しーのが」
「やりきれないんだ」
「ひでー悲しみの方がまだいいや…」
まさしく、ここ数年考えていたこと
はっきりとした原因のある不幸は乗り越えられる
もやもやした口で表せない不幸は本当に不幸
鶴瓶と吉永小百合の「おとうと」とまったくちがうのね…
ベットで手を紐で結ぶところだけかしら
総合:70点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
前半は弟よりも姉よりも何より義母がだんとつで目立っていた。何も出来ないのに自分が絶対的に正しいと信じきっていて人に文句をつけることしかしない、どうしようもないほどに幸せをことごとく破壊するだけの義母を中心に話が進む。
このような不幸な家庭を描いた話ならば、完全な脇役扱いの弟はいったいどこで活躍するのか思ったが、後半は一転する。病気になってからの弟は義母以上に存在感が出てきて、それまでの義母の話はいったいどこにいったのかというほどに違う話になって、悪さばかりしていた弟のやつれていきながら心が繋がる姿に引き込まれた。そもそも不幸の根源の義母と頼りにならない父のいる家で、弟は面倒ばかりかけていても実は姉思いで、唯一姉が本当に家族として身近に感じられた存在を失った悲しみが伝わった。でもばらばらの家族がなぜこれでいきなり上手くいくようになったのか、その後どうなったのかについては気になった。
姉は10代から20歳前後の設定なのに、どうみても大人でそのような年齢には見えない。調べてみると姉を演じた岸恵子は当時28歳で、喋り方も大人らしくしっかりとしすぎていてやはり年齢的に役にはまっていない。ここはまだ10代なのにいろんなことを背負い込んでいる姉の姿を描くべく、もっと若い人を起用して欲しかった。その意味では弟を演じた元探検隊の川口浩のほうも似たり寄ったりであるが、こちらは病気の場面が良かったので姉ほどの違和感はなかった。不幸製造装置の義母の田中絹代はいい出来映え。