コットンテール
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03月01日 台灣上映
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03月01日 台灣上映
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戦雲(いくさふむ)
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ノマドランド評論(20)
その後、本年度アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞と主要6部門でノミネートされました。
ただ、実際に作品を見てみたら驚きました。「スリー・ビルボード」とは全く作風が異なっていたからです。
どちらもシリアス系ではありますが、「スリー・ビルボード」はセリフの応酬などが本当に魅力的な作品でした。その一方で本作「ノマドランド」はロードムービーの良作でした。
次に驚いたのは、本作のベースは「ノマド 漂流する高齢労働者たち」というノンフィクションが原作となっていたことです。
日本だとピンと来ませんでしたが、アメリカの場合は地方の大企業が破綻すると、郵便番号さえも無くなるなど、文字通り町が消えてしまうようです。
そしてフランシス・マクドーマンド演じる主人公は、長年住み慣れた住居を失い、キャンピングカーを住居として生きていきます。
ここで大切なのは、いわゆる「ホームレス」ではなく、あくまで「ハウスレス」だということ。
この2つは、一緒にされがちですが、実は異なっていて「ハウスレス」は「経済的困窮」を意味していて、 「ホームレス」は家族、友人の絆が切れた人々のことを意味しています。
つまり、「経済的困窮」のため季節労働の現場を渡り歩きながら車上生活を送っているわけです。
この「ノマド(遊牧民)」の多くは高齢者で、悲しみや喪失感を抱えています。
ただ、ノマドの良さは、別れ際に「またどこかの旅先で」と、人々との絆が切れない点にあります。
このように本作は、ノマドという世界で大自然の映像美と共に人々の交流や生き様を描いた名作となっているのです。
2021年スクリーン213発目(今年公開作品115本目)
なのになぜ映画にした?
それがわからん
理解できないんだから仕方ない
おしまい
アメリカと(そこに暮らす)人の歩み --- 流れる時間、めぐる季節の中でともに描かれる人の交流とそれぞれの人生の悲しみや喪失感。心残りと心の拠り所、広大な大地に身を置いて実感するハウスとホーム=心の中にあるものの違い。『ミナリ』同様アジア人の撮る(=見る)"アメリカ"は、同監督『ザ・ライダー』同様、実在の人物を実名で起用する映画というフィクションの世界に現実を持ち込む語り口・手腕のパワフルさもあって、なによりもアメリカらしかった。
Amazon、パズル、新年、そして通りを歩く --- いつか楽になるだろうか?この監督ならではのストーリーテリングや作品を包む手触り、独特な雰囲気がまるで私=詩的で、そしてまさしくリアリズム現実・本物だという確かな感覚を与えてくれる。クロエ・ジャオ監督(脚本・編集) × 名優フランシス・マクドーマンド主演 = 名作保証ということで去年存在を知ってからすごく見たかったのに、毎年ながら東京国際映画祭ではチケット争奪戦秒殺された本作、やっと見られてよかった。別れはない、またいつかどこかで会えたら
Dedicated to the ones who had to depart
色んな賞を受賞、ノミネートされてる作品という事もあって自然と期待値があがってしまってる中での鑑賞となったが楽しむ事はできた。
率直な感想としてはアメリカらしい自由について考えさせられる作品である。
ストーリーとしては中年の女性の主人公のファーンが車中生活を送る。その生活のなかで同じく車中生活を送る仲間と出会い彼らとの会話や
気持ちの変化、各々の価値観なんかを個人的には楽しみながら鑑賞していた。
ただこの作品は中々自分に置き換えたり日本国内に置き換える事は難しい。そのためどこか第三者の視点で見てしまう部分は強くなってしまうが、家を持たず特定の生活拠点をおかず色んな場所を巡って本当の自分の居場所を見つける姿、まさにその姿は自然と共に自由を生きる姿として美しく見えた。
そういった生活を送る事で各々の人物達がそれぞれ別の形の方向に進んでいく姿はまた面白い。
ファーンも家で生活を送る選択肢が終盤に二度チャンスは訪れたにも関わらず最後は車中生活を送り続ける選択をする。まだ彼女の本当の居場所を見つけることはできなかったのだろう。人生は人の数の分だけそれぞれの人生がある事を改めて感じさせられた。
こんな日本に将来への希望はあるのか?
10代20代の死因の一位が自殺。さらにコロナ禍で増え続ける女性の自殺者。
漠然とした将来への不安が常につきまとう日本。社会保障に使うと公言し10%に上げた消費税は今、病床数を減らす為に使われようとしている事実。
本作の主人公ファーンのように全てを失う現実は決して映画の中だけの話ではない。明日は我が身。
個人的に望むのはある程度の年齢になったら死を選択出来る社会。晩年の過ごし方で人生の見え方は大きく変わると思う。
それなりに結果を出した後の生に頑なに執着するほどの意味や価値があるとは思わないし、健康寿命が保証されている内が最も充実した時間を過ごせると感じる。
望んで全てを捨てたイントゥ・ザ・ワイルドのクリスはとても魅力的に見えた。本作のファーンは善意を受け入れずノマド生活を続けるが幸せには見えなかった。
死生観について考えさせられる特別な作品でした。