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バトルランナー評論(13)
いくらなんでもこれはない、と思えるほど続くとぼけたお話。落としどころが気になって、呆れつつ見てしまった。
スチーブンキングの良さもわからん。
タイツ着てバトルするんか。
ようわからん。
ヒロインは好みやけど。
メキシカンですか。
疲れましたわ。
てか全体的に倫理観が存在しない映画だった。
ようやくの10作目は『バトルランナー』を紹介。
元々この特集を書き始めたのは英誌totalfilmsが発表した
記事『キング原作映画ベスト20』を読んだのがきっかけだが、
僕自身はこのランキングに納得いかない部分もある。
過小/過大評価していると感じる作品は多いし、
『映画』と題してTVシリーズが入っているのもどーかと思う。
ま、人の好みは様々だからその辺は仕方無いのだが、
どうしても納得いかないのは……
『バトルランナー』が16位にランクインしている事じゃいッ!!
原作破壊も甚だしく、そのくせ少しもエキサイトできない本作が、
(↑言っちゃったよオイ)
『ペットセメタリー』『死霊伝説』等
より上位にランクインしてるんである。
もう正気の沙汰とは思えない。
記事を書いた方はきっと単純に知名度だけでランクを
決めたか、キャシー・ベイツによって雪山小屋に監禁
されて無理やり記事を書かされていたに違いない。
前置き長い上に本題に入る前からボロクソ
言っておりますが(爆)、レビューに入ります。
あらすじについては作品紹介ページを参照されたし。
原作は『マイノリティリポート』に『ネットワーク』
を足して更に陰鬱にしたような感じの作品なのだが、
シュワちゃん主演という事で負のイメージは9割減。
主人公が反体制派の希望となってゆく流れ。
個性的な5人のハンターと闘うゲームっぽい設定。
分かりやすいことこの上ない勧善懲悪展開。
そしてシュワちゃんは不敵に笑いながら敵を薙ぎ倒し、
「アイル・ビー・バック」と決めゼリフまで吐くのである。
なんかもうアレです、映画というか、
アーノルド・シュワルツェネッ画ーです。
なので、原作の雰囲気は微塵も残ってないと言って良い。
メディアによる情報操作の恐怖を描く要素も
あるにはあるが、特筆するほどでは無い。
そして、敵であるハンター達が弱く、魅力に乏しい。てか、ハッキリ言って凄絶なまでにカッコ悪い。
特に“ダイナモ”という電飾オヤジのカッコ悪さはブッチギリだ!
“キャプテン・フリーダム”なる元ハンターも活躍
しそうで全く活躍しないし、もう色々と中途半端……。
以上!
ネタ映画としちゃ爆笑できるかもだが、オススメはしません。
いやあ、このチープな映画が『コマンドー』『プレデター』や
『レイダース/失われた聖柩』よりも後年の映画だとは。
ちなみに制作費はその3作より本作が上らしいっす……。
<了> ※2012.11初投稿