リビング・エンド
プロット
アメリカ
11月25日 1993 台灣上映
エンド・オブ・バイオレンス
プロット
ドイツ
03月01日 1998 台灣上映
エンド・オブ・ザ・アース
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
雨降って、ジ・エンド。
プロット
日本
02月10日 台灣上映
エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる
プロット
スペイン
01月01日 1900 台灣上映
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ハワーズ・エンド評論(6)
1990年代の日本人が憧れるイギリスの生活とは?
ロンドンの伝統的な建築や慎ましく豪華な衣装や屋敷に田園の別荘。
重厚で豪華な内装や家具。優雅なお茶の時間と忠実な執事やメイド達。そんな夢のような描写の数々がこの作品の特徴ではあるが・・
一見優雅に見えるイギリス上流社会に属する人々は、階層違う人間に対する差別心や特権意識が、美しい映像と重厚な美術の中で、静かに描かれる。
それは、下層階級は同じ人間とは思わない意識。
インテリ姉妹は、上流階級の一員なり、ささやかな抵抗をするが、理解はされない、分かり合え無い。
下層に属する庶民のバスト夫妻に、共感して見てしまう自分には、選択のミスにより職を失い路頭に迷う姿は、とても他人事とは思えない。
しかも夫のレナード・バストは、ある仕打ちにより亡くなり、その妻がその後にどうなったか?も描かれない!?
ちなみにバストの妻は、貧しかった少女期に、上流階級のヘンリー氏の愛人をしていたが、それを汚点としている。
本作は1992年英日合作の作品で、日本の資本が入っていたのもバブル期だったからと、アイボリー監督作品の「モーリス」(1987年)の日本でのヒットを受けてだろうと推測している。
1992年当時の日本はバブルが弾けたとはいえ、一億総中流社会で豊かな日本では、感じ難かった階層意識が、今の日本の社会情勢だとこの作品世界に近づいていると、実感出来て暗澹たる気持ちになる。
今回のリバイバル上映でもエンドクレジットに拍手する人もいたので、ともかく映画としては、とても美しい映像と素晴らしい演技陣の上出来な文芸作品です。