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20世紀少年 最終章 ぼくらの旗評論(20)
なんだか消化不良な作品なのを覚えてますw
息子がこの映画のファンですが最終章には
ガッカリしてました。
私は眠くなった(大笑)
なんか、ぐだぐだ。
ヒントがどこかに隠されていて、
「あっそういうことだったのか!」みたいな納得が欲しい。
あったのかも知れないが、演出が雑で、
タネ明かしが全く別物。
もう少し、内容が欲しいですね。
「20世紀少年」三部作第3部。
日本テレビ開局55年記念作品。
「金曜ロードショー」での地上波初放送を鑑賞。
原作は第3巻まで読みました。
“ともだち”が世界大統領として君臨してから時は経ち―“しんよげんの書”によると世界が滅亡するとされる“ともだち暦”3年、行方不明となっていたあの男が…!
足掛け50年に及び紡がれて来た壮大なサーガがついに完結!
“ともだち”の陰謀を阻止するため、“ぼくらの旗”を取り戻すため、かつての秘密基地の仲間たちが敢然と立ち向かっていく様に大興奮しました。
前2作で散りばめられた数々の伏線が回収され、胸熱の大団円に向かって突き進んでいきました!
第1章を観たときに、喋り方から“ともだち”の正体ってもしかしてアイツじゃ…と見当を付けていて、それが見事に当たったのは嬉しかったですが、それはある意味誘導で半分正解に留まってしまったのが悔しかったなぁ…(笑)
ずっとケンヂの友達になりたかった“ともだち”。ただ、一緒に遊びたかっただけ…。その想いがここまでの事態を引き起こした。
これを荒唐無稽な絵空事と取るか、“ともだち”の想いの切なさに己の子供時代を省みるか…。どちらの立場に立つかで賛否が分かれるだろうなと思いました。
この映画の巷での騒がれ方で、
「3部作ありきなのはロードオブザリングの影響」に関する考察から、
1作目で行方不明になるケンジは、つまりガンダルフ。
「ともだち」が居る本部とその周辺の空撮(風)画像は、
あのサルマンの居城とオーク工場の絵にそっくり。
志の低さを感じた。
そもそもこの3部作にするのにあたって、
原作に則って進めるからこんなに間延びした作品になってしまって、
原作に則ったとしても、3作とも視点変えて作れば、
もっと面白いモノできた気がする。
3作目は「ともだち」視点とかで。
そうすれば
「お前、アイツか!」
という映画史上サイコーにサイテーなスゴイ台詞が、
只の引き延ばし台詞ではなくなる気がする。
あくまで気がするだけ。
原作は所謂「血の大晦日」までしか読んでませんが、
最後のあの歌、実際にもあったんですか?
というか、もう少し力入れて作ってもらえないですか?
あの歌で苦しい時を乗り切った、と言い張れる根性は無いです。
そんなこと恥ずかしくて言えません。
歌い手が俳優唐沢さんだからあれくらいの歌だとしても、
ベース弾いてるのはあの元YMOの人ですよ。(敬意を込めて名前載せません)
最後ユカイさんも明らかにぶーたれてたじゃないですか。
「なんじゃこの歌は」
という歴とした証拠でしょう。不ユカイです。
これだけの大物俳優揃えると、1人ずつにカット割りされているのに、
ろくな演出されてないのも、
「○○さん(俳優の名前)、いつもの感じで」とか
「あの時のあんな感じで」「あの時とは逆の感じで」とか、
ニュアンスしか伝わってない気がして、
肝心なところでカット来てるのに無表情とか、
映り混んでるのに演技してないとか、
役者より制作側に不快感を感じる作品でした。
あ、あとラスト30分は確実に蛇足。
つーか全部蛇足か。
トータル8時間、返してほしい。