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ローン・レンジャー評論(20)
最後の列車と馬のアクション?シーンは見応えありでした☺️
ほぼ陸版「パイ・カリ」な作風、そしてジョニー・デップもいつものキャラにいつもの白塗りメイクと、まあどこかで見たような感は否めなかったですが、こんなアクションエンタメ活劇は大好物なので、予想以上に楽しめました。
ただ、さすがにこの内容で2時間30分の尺は少々長過ぎたかな。
無駄に長尺にするスペシャリストであるゴア・バービンスキー監督作品らしいと言えば、らしい作品でしたけど(苦笑)
もう少し無駄な部分を削ってテンポよく進めれば、もっと評価は上がったような気もしますが・・・。
まあでも、勧善懲悪のベタな展開にジョニー・デップ演じるオトボケキャラのトントを加えたことにより、笑いとハラハラドキドキ感はより一層増した感じで、とりあえずは面白おかしく見させていただきましたよ。
しかしタイトルは「ローン・レンジャー」なのに、アーミー・ハマー演じる主人公ローン・レンジャー自体はそれほど魅力的なキャラではなかったような。
法を遵守するクソ真面目なジョンとオトボケ自由人なトントの相容れない関係があってこそのローン・レンジャーでしたので、まあ何だかんだで結局はジョニデの為の映画って感じでしたね。
やっぱりこのキャラでこそなんだよなぁ~ジョニデは。
それとあの馬のシルバーが何気にいい味出してましたね。
あと出番は少なかったですが、ヘレナ・ボナム=カーターのインパクトも半端じゃなかった、ジョニデ映画との相性は抜群ですね。
そして何と言っても興奮したのがウィリアム・テル序曲の使い方、子供の頃から運動会等でおなじみの曲ですが、あの曲をバックにしたアクション活劇はテンション上がった~、中だるみがあれで吹っ飛びましたよ(笑)
ジョニー・デップの濃いキャラに惹かれて観ると、いつも外してしまうのでそもそもジョニデが選ぶ作品があまり好きじゃないのかもしれない…と思った…
トントの意外な過去やエンドロールの哀愁漂う姿にはグッとくるものが有りましたし、墓穴の前でのトントと白馬のやり取り等、所々に笑いの要素を挟みつつ、手に汗握るスリルと爽快感のあるアイデアの詰まったアクションシーンは秀逸でした。
テンポも良くエンターテイメント性に富んだ西部劇で有り冒険活劇ですね。
見た目は二枚目でも行動は三枚目な感じのアーミー・ハマー演じるジョンも佳いキャラクターでしたし、これは是非続編を作って欲しいですよね。
オリジナルも観てみたくなりました。
それにしてもジョニー・デップ程白塗りの似合う俳優さんもいませんよね。