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映画 太陽の子評論(20)
田中裕子さんのリアルだけが素晴らしかった。
原爆は他にも陸軍が仁科芳雄博士にやれせてたのがあるが同様だったろう。
海軍は京大にやらせた。
どっちみちあのペースでは原料のウランが無尽蔵にあったとしても10年掛かってもできなかっただろうが、アホな事に陸軍と海軍は別々にやらせていた。他にもベンツの航空機エンジンも陸海別々にライセンス料を払って違うメーカーに作らせたりして当時のドイツにも笑われた。
何もかも無計画。そんな翻弄された時代の科学者の苦悩と狂気がよく出ていた。
参考程度には見る価値ある映画だろう。
もう少し突っ込んだあれこれを期待したが、
話が発散するから絞ったのだろう。
ネタバレになるが最後の海水浴のシーンは結局
弟は出撃前に戦争が終わって助かったと言う事か?分かりにくい。
分子は無くならない
死んでも無くならない形を変えるだけや
といったふうなやり取りが
春馬さんも消えてなくなったわけではなくて
形を変えて地球に存在しているのかも
春馬さんだけじゃなくて亡くなっていく全てが
存在しているんだと思えて
形を変えながら地球上にあるのかと思えたら
なんだろうこの安心感
それと「さようなら」がセリフではあっても
聞けてよかった。
描きたいことはいろいろあるのはわかる。しかし映画作品として見た場合、完成度には疑問符がつく。例えば修が比叡山に登って、原爆の瞬間を観察しようとする場面などは、シーンとして成立していないように思う。そんな気になる所がいくつもある。個々の場面は悪くないが、全体的な印象がどうしても薄いかなと感じた。
愛国教育で若者たちが「お国のために命を捧げたい」と心から言うその異常さに恐怖を覚えました。
演技の上手い役者が揃っていて、見応えのある映画でした。