バンド・デシネ作家でアニメーターのシルバン・ショメによる長編初監督作品で、誘拐された孫の救出のため奔走する祖母の姿をユーモアたっぷりに描いたアニメーション映画。セリフを極力排し、ジャズをはじめとした軽快な音楽にのせてデフォルメされたキャラクターが織りなす冒険を描き、フランス映画として初めてアカデミー長編アニメーション部門にノミネートされるなど世界的に高い評価を受けた一作。内気で孤独な孫のシャンピオンが、自転車に興味を持っていることを知ったおばあちゃん。シャンピオンは自転車選手になるため、おばあちゃんと二人三脚で特訓に励み、ついに世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」に出場するまでに成長する。ところがレースの途中に事件が起こり、シャンピオンが何者かに誘拐されてしまう。おばあちゃんは誘拐された孫を助けるため、愛犬ブルーノとともに冒険に出る。伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たちの協力と、これまでに培った人生経験や知恵やユーモアを武器に、数々の難局を潜り抜けていく。アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか、主題歌賞にもノミネートされた。日本ではスタジオジブリの高畑勲らが称賛、2004年に劇場初公開された。2021年には、製作20周年を前にしたプレアニバーサリー企画としてリバイバル公開される。
ベルヴィル・ランデブー評論(20)
ブルーノぶっさ!マフィア四角っ!ごはんまずそっ!蛙グロッ!そう、そう、これ、これ!これぞベルヴィル!ってなりながら鑑賞。とにかくおばあちゃんがパワフル過ぎる。本当に胸を鷲掴みにされます。何より思わず口ずさみたくなる哀愁漂うこのタイトル。ほんとに映画史に残る名タイトルと言っても過言ではないと思う。
人生の酸いも甘いも知り尽くしたおばあちゃんと共にいざベルヴィルへ。そして全ての人に必ず訪れる物語の終焉へ。ラストシーンの切なさと儚さに一層の愛を感じる。
ギャングによる人攫い。地下ギャンブル。NYと言うより、ロサンジェルス的な街でギャングと追走劇。
Frog Eater シーンが、妙に生々しくて、ちょっと気分悪。絵は独特のトーンで中毒性あり。主役のおばーちゃんの履物、と言うか、長さの違う脚とデフォルメの過ぎたワンちゃんに目を奪われ。
それでも、期待したほどはのめり込めずに終わりったのは、老婆三人組が不気味過ぎるってのと、音楽のセンスが今一つ響かなかったせいだと思います。
日本アニメにあまり見ない、キャラの特徴を誇張する作画が面白く、ブラックでショッキングな内容を上手く丸めている。(やはり多少は人を選ぶ)
ほとんど台詞は無く、映像で魅せる技術がもう圧巻でした。
カタルシスの作り方が上手いというか、、
最後めちゃくちゃなんだけどスカッとするw
そしてなんだかんだほっこりでズルい。。w
オリジナリティに溢れたストーリーと、
やっぱり何度観ても完璧!
大好き!!
カエル爆破とか裏社会とか、結構な陰なのに、どこか陽気に感じさせるところの巧みさ。
本当に面白い!
エンドロール後のオチの“ふふふ”な笑いもgood!!
まあ、見ていれば、だいたいのストーリーはわかる。しかし、それほど高評価を受ける理由は、よくわからない。
ツールド・フランスに出た孫が誘拐され、マフィアの賭博のために自転車を漕がされる。おばあちゃんは誘拐された孫を探し出し、マフィアの元から救い出す。要約すれば、そんなストーリーだ。
まったくストーリーは違うが、「夜は短し、歩けよ乙女」を思い出した。そんなことを言うと、コアなファンは怒るに違いない。全然、違うよ!って感じですかね。
まあ、観ておけば、また、いろいろなモノを見る過程でわかるときが来るかもしれない。
いろいろな世界観があるものだなぁと思う。未知との遭遇ですね。何事も無駄にはならないので、先入観を持たず、見続けて行きたいと思いますね。よかったら、皆さんも足を運んでみてください!