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03月01日 台灣上映
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アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち評論(20)
元ナチス親衛隊でアウシュビッツなどの主要な収容所、ないしはユダヤ人虐殺の指揮官としての罪を問われ、アドルフ・アイヒマンの公開裁判が行われた。
彼の裁判は、統治者ヒトラーやそれに関わるナチス党員達の自殺などもあり、より世間から注目を集めていたのではないかと思う。
「一体この男は何者なのだ?」「こんな残虐な事を平気でこなせる者の心理とは一体?」
そんな疑問は当時多くの人々が想像した事と思う。
しかしそれを知るにはアイヒマンは余りにも例外的で、その在り方や人間性には誰もがショックを受けた。
それはこの裁判を捉えた番組製作者たちも同様だったのであろう。
アドルフ・アイヒマンの人間性をより忠実、正確に理解したければ、私は「ハンナ・アーレント」という作品の方に群杯が上がる。
しかしどの作品で使われる「生きた」アドルフ・アイヒマンの映像も、この映画で出てくる彼らの仕事により実現した、という点において、この映画の価値は見直される。
最も印象に残ったのは、戦争が終焉を迎えても未だ、迫害されたユダヤ人達はホロコーストの影に怯え、またその他の理由もあって「語ること」を自ら封じていた点が大きかったという描写である。
それがどんなに差別的偏見による異端な考えの犠牲によるものだったとしても、彼らは自分の体験を語り、自分の命を許し、ユダヤ人として生きていくことを当時躊躇い、恐怖の幻影に怯えながら生活していたのではないかと思う。
結果的にホロコーストの中でもアイヒマンは特殊な人物であったが、「敵なき裁判」を知る上でこの作品も私には有用であった。
子供のころはTVで流れる映像はすべて真実だと思っていた。
だから当時この裁判をTVで観た人々は驚いただろうと思う。
アイヒマンという人物がどんな人間だったか。もちろんその
全貌が語られるわけではないが映像を通して彼の実像に迫る
ことは出来ていると思う。さすが赤狩り被害にあった監督の
レオ・フルヴィッツという感じ。ただ映画としてはドラマと
ドキュメンタリー映像が入り混じることによって物語の部分
が圧倒的に弱くなり、彼ら報道関係者の努力を超え裁判映像
が占める。特に証言台に立った人の畏怖表情は忘れられない。
because of you あなたのおかげ
が響く
アイヒマンの人間らしさをカメラにおさめられないジレンマ
誰もがファシストになる事を証明したいのに。
裁判の放送1961年4月が奇しくも
ガガーリンの世界初の有人宇宙飛行、第1次キューバ危機であるピッグス湾事件とかぶってしまう。
ナチスが迫害したユダヤ人、その祖国であるイスラエルで公開裁判にかけられたアイヒマンをテレビ放送した男達のドキュメンタリー
ふんだんに使用される当時の記録映像に誰しもが目を背けたくなるであろう
まだまだ自分達の世代はこうした歴史に対する見識が浅い
いま生きているこの世界が、どんな犠牲の上に成り立っているのか、こうした映像で勉強していくことも必要だと感じた
かなりの記録映像が挿入され、それなりの覚悟をもって見る必要がある。
人類がここまで残酷になれるのを見せつけられ、絶望感が押し寄せる。