2017年に公開された実写版映画も大ヒットを記録した、住野よるのベストセラー小説の長編アニメ映画化。他人に興味を示すことなく、いつも一人で本を読んでいる高校生の「僕」。ある日「僕」は一冊の文庫本を拾う。「共病文庫」と記されたその本は、天真爛漫でクラスの人気者である山内桜良が密かに日常を書きつづった日記帳で、そこには、彼女が膵臓の病気を患い、残された余命がわずかであることが記されていた。「PとJK」「散歩する侵略者」の高杉真宙が主人公「僕」役で声優に初挑戦。ヒロインの山内桜良役を声優のLynnが演じる。監督は「ALL OUT!!」の副監督をつとめ、本作が初監督となる牛嶋新一郎。
君の膵臓をたべたい評論(20)
「映画で観るべきは主人公の成長と周りの後押しである。」
この夏、別のレビューで書いた事をまた書くことになった。
大きな流れは上に書いた事を進行したに過ぎないが、やはりラストシーンと最後のセリフはその映画の出来を左右する。
良い本編ラストだった。成長と決意を示した。スッと腹の底の深いところまで落ちた。
エンドロール後は必要か否か。迷うところではあるが、良しとした。決意を補強する意味で必要だったとみた。
亡くなる直前に書かれた遺書。胸に詰まる。
そんな物語であるが、ラストはさくらの花びらと春風が爽やかな、夏のシーンであった。
実写版は大人になった主人公が、高校時代を回想する形で進んでいったけど、
このアニメ版は大人の部分が一切ない。つまり高校時代だけで話は進む。
実写版/アニメ版の差別化をはかる意味で、これはすごくいいアイデアだったと思う。
ストーリーはだいたい一緒だけど、大人の部分がないため、ラストも違ってる。
終わり方はちょっと驚いたというか、すごく印象に残るので、実写版を見た人にもおすすめ。
企画はアニメーション版の方が早かったのですが、実写版の方が先に出来、先に公開され、アニメーション版の方が後に公開されました。
それも関係しているのか、実写版は興行収入35.2億円も行きましたが、ベースとなる主なストーリーが同じため、後に公開されたアニメーション版の方は、少し残念な結果に終わってしまいました。
でも、実は、私はアニメーション版の方が気に入っています。
アニメーション版は、原作をベースに奇をてらわない展開で、作画も安定している良い出来です。
私はsumikaも本作で初めて知りましたが、オープニングの「ファンファーレ」、エンディングの、サビがちょっと字余りな感じで不思議な魅力の「春夏秋冬」も名曲で、気になるアーティストです。
エンディングが終わっての「続き」のシーンもアニメーション映画ならではの豊かな表現が光っています。
実写版は豪華キャスト共演で良いのですが、それを活かすために脚本を膨らましてしまい、そこに「偶然性」の多すぎる展開になっていたのが気になり、私は実写版の時は手放しでは評価できなかったのです。
その意味では、後からこのアニメーション版を見ることができて私は本当に良かったですが、もしもこのアニメーション版が実写版よりも先に公開されていたら世の中の評価はどれだけ変わったのか、そこだけは気になりますね。
両方とも見たことが無いという人は、まずはアニメーション版からいかがでしょうか。
私は圧倒的にアニメーション版の方が感情移入できました。
実写版の浜辺美波に泣いたけど、小栗旬と北川景子は余計なおまけなのだ。
原作は、さらに、違和感なのだ。
でも、このアニメだけは、共感無限大なのだ。
ああー、愛するとは、愛されることより大事なこと、だ。
それだけでも、このアニメは最高だと、感じられました。
ありがとうございました、最高の映画です。
どうも共感できなかった。
最後まで好きになれないstoryだった。