森沢明夫の同名小説を、新人の金井浩人と池脇千鶴主演で映画化。立花明海は最愛の猫を亡くした空虚感からか、普段は手にしない自己啓発本を古書店で購入する。その本には栞代わりに元の持ち主の名刺が挟み込んであり、すでに線が引かれたいくつかの文章は、明海が心を動かされたフレーズとみごと合致していた。気になった明海は名刺の「大滝あかね」に思い切って連絡をとるが……。明海役を本作が映画デビューとなる金井、あかね役を池脇が演じ、安藤政信、古畑星夏らが脇を固める。監督は「つむぐもの」の犬童一利、脚本はドラマ「相棒」シリーズなどを手がける守口悠介。
きらきら眼鏡評論(20)
見る前からあらすじは分かっていたけど、最後まで見終わってもそれ以上の展開がなく物足りなさが残りました。明海が恋人を失った喪失感の中にいるのは分かるけど、もう少し静と動の部分をはっきり見たかったし、全体的に覇気がなく、ただの無気力な若者に見えました。池脇千鶴さん演じるあかねは、さすが細やかな表情や明るさを表現するのが上手だなと。個人的にはDVDレンタルについていた未公開シーンが良かったかな。
金井浩人さんはいろいろなタイプの役柄を演じられる俳優さんなので、これからも注目していきます。
何もありませんから。
時間が無限にある人はどうぞ。
主人公とヒロインのキャラクターも、そしてきらきら眼鏡を彼らがどうかけるかもその経緯も表現する説得力にかける。また死に直面している登場人物の演出がリアリティーZEROで、彼の生を描くのに説得力もない。演技と言うより監督の演出が稚拙過ぎて、テーマもキャラクターもボヤけると言う駄作。
結局、船橋市民が「あっ、あそこ知ってるー」以外に楽しみ方を確約できるほど上手い表現がされてるとは言えない。
思い出と寂しさの裏腹で新たな踏み出しができるか。
その点が見る人によって感じ方が異なる作品ですね。