カオス・シチリア物語
プロット
イタリア
08月10日 1985 台灣上映
英語完全征服
プロット
韓国
04月16日 2005 台灣上映
海の征服者
プロット
アメリカ
06月23日 1950 台灣上映
征服への道
プロット
アメリカ
10月30日 1952 台灣上映
僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ
プロット
フランス・ドイツ合作
04月16日 1993 台灣上映
シチリアの娼婦たち
プロット
イタリア
02月25日 1995 台灣上映
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シチリアを征服したクマ王国の物語評論(4)
手前の樹木の隙間から一瞬見える二つの影。
影の正体が知りたいのに、あちらの世界とこちらの世界の間には揺らぎの画面が挟まれていてよく見えない。
「もっと見たい、もっと知りたい」という好奇心でグイグイ引き込まれていき…
視界が開ける頃には、すっかり物語の世界に入り込んでいました。
見事な導入に、まんまとハメられました〜(≧∀≦)
そこからのシンプルな線で描かれる映像美が圧巻で。
なかでも光と影の素晴らしさ。
『第三の男』を彷彿とさせる影の演出や絵画へのオマージュ。
人物の顔にかかる影から、流れる雲を感じるロングショットのパノラマは、大自然の中のちっぽけな存在だと語りかけます。
季節の移り変わりも素晴らしく
さすがは『レッドタートル』の制作会社。
延々と続くクマ達の行列にも興奮しました。
個性豊かな愛すべきキャラクターたち。
クマダンスの楽しさ。
戦いのシーンもダイナミックな迫力がありつつユーモラスに描かれていて、これはアニメの強みですよね。
とくに魔術師の使う魔法が可愛すぎてお気に入りです♪
ものすごい地響き音と荒れ狂う海は、ぜひ劇場で体感して欲しい!
そして脚本もすごい。
テンポ良く物語が進み、二転三転する展開にドキドキハラハラ。
それもその筈、トーマス・ビデガンが参加しているのです!
『預言者』に痺れてからのファンなので驚きましたが、どおりでストーリーが骨太なわけです。
しかも語り部のジュデオンの声まで!どんだけ多才なん。
(『エール!』のリメイク『コーダあいのうた』も楽しみ)
この作品に出会える子供たちは幸せです。
愉快なクマの物語から、一筋縄ではいかない社会や人間の側面を知ることでしょう。
私にとって『白蛇伝』がそうであるように、一生心に残る映画になるに違いない。。。
愛や勇気が生まれるように、劣等感や懐疑心も生まれる。
時と場合で立場を変える登場人物たちからは、保身や欲望に対する人の弱さを知ることでしょう。
そして、異なる者同士が仲良く暮らせる理想の世界の先には、わかり合える美しさとわかり合えない不思議があり、相入れない領域があることを知る。そこに踏み込めばアイデンティティの侵害になりかねない、共存と共生の難しさ。
でも、この映画から得られる最も大切なことは「終わり」の続きの物語は、いつでも自分で紡げるということ。
想像力の羽をのばせば、どこまでも広く自由に飛べることを知るでしょう。
そして、大人である私自身も、この映画と出会うことで、穏やかで優しい死生観に救われました。
◾️追記:監督のインタビューより
オーソン・ウェルズの影の使い方が好きだそうです。キャロル・リードではなく失礼しました(^^;)
その他にはヘルツォーク、タルコフスキー、70年のドイツ映画、イタリア出身なのでフェリーニはもちろん、コッポラ。とくにウォン・カーウァイを“最後の偉大な監督”とおっしゃっていました。
そして、ロングショットのパノラマがとても印象的でしたが、監督には「空間を制御したい、空間を構成したい」思いがあるとのことで、影を描くにあたりエイゼンシュテインの『イワン雷帝』を観に行ったそうです。
なるほど!言われてみれば激しく納得!!
なぜわざわざ自分のレビューに追記したかと言うと、名前のあがった監督のファンの方々にもぜひ観ていただきたいから。
随所で楽しめると思います♪
ストーリーも、親子の愛、権力争い(ちょっと人間臭い?)、など二転三転して面白かったです。結末をどう捉えるかは各人の判断、という様なエンディングもちょっとミステリアスで引き込まれました。
ヨーロッパ製アニメの特徴は、鮮やかな色彩と陰影の使い方に、動きが滑らかなキャラクター描写。プーさんチックなクマ達の愛らしさ、それに反比例するかのような巨大化け猫の禍々しさなどは観てるだけで楽しい。
小さい子供を持つ親、または往年の『まんが日本昔ばなし』ファンにおススメ。
見慣れている日本アニメや米国アニメとは異なる良さがあって好き。
キャラクターを画の中心に置かない絵画的描写が印象的で、
さらに日本の80年代アニメを彷彿させるようなコミカルな動きがあって惹き込まれる。
ストーリーは極めて王道だけれども、表現のユニークさゆえに最後まで飽きずに鑑賞できる良作。
ここからは私個人の勝手な妄想
「80年代アニメを彷彿させる」って具体的には『ルパン三世 Part2』のことを示していて、この映画の提供がそのルパンシリーズを手掛けるトムス・エンターテイメントであるのも何かの縁なんだろうなと感じている。また、この映画の監督はイタリア、この国はルパン三世シリーズがとても人気。もしかしたら、監督も幼少期にルパンを観ていて、監督の感性の片隅にルパンのコミカルさが忍び込んでいたら面白いなと好き勝手に妄想している。
※ルパン三世 パート2は厳密に言えば1977年放送開始なので、80年代アニメかは微妙だけど、アニメにコミカルさが出てきたのは、80年代なのであえてそう表現。ちなみに、ルパン三世パート2の制作は「東京ムービー」と表記されているけど、この会社はトムス・エンターテイメントの前