「ヤングジャンプ」で2006~17年に連載された迫稔雄の人気ギャンブル漫画「嘘喰い」を、横浜流星主演で実写映画化。監督は「リング」「スマホを落としただけなのに」の中田秀夫。通称「嘘喰い」と呼ばれる主人公の天才ギャンブラー、斑目貘が、日本の政財界や裏社会を支配する闇ギャンブル倶楽部で命懸けの危険な勝負に挑む姿を描く。絶大な支配力を誇る闇ギャンブル倶楽部「賭郎」。一世一代の大勝負に敗れて会員権をはく奪されてしまった「嘘喰い」こと斑目貘だったが、新たな会員の佐田国一輝が倶楽部を荒らしていると聞き、再び姿を現す。闇金から貘に救われた負け組の青年・梶隆臣、闇カジノのオーナーでヤクザ組長の鞍馬蘭子と協力した貘は、欲望にまみれた超一流のイカサマ師たちを相手に、敗者には残酷な死が待ち受ける危険なデスゲームに挑む。梶隆臣役で「ドラゴン桜」「TOKYO MER 走る緊急救命室」の佐野勇斗、鞍馬蘭子役で元「乃木坂46」メンバーで女優としても活躍の場を広める白石麻衣が共演。
嘘喰い評論(9)
原作は途中まで読んだことが有ったし映画で出てくる「廃坑のテロリスト」は個人的にかなり好きなエピソードだったのでちょっと期待してました。
「嘘食い」はギャンブルだけではなくてバトル漫画でもある。
莫大な掛け金、強大な暴力、命のやり取りは他のギャンブル漫画とは一線を画すと思う。
立会人の絶対的暴力がこの作品の魅力の一つであり、暴力の上に成り立つ命がけのギャンブルだからこそ何でもありで面白い。果たしてどんな描き方かなと思って鑑賞。
結果
だめだこりゃ、アクションがショボショボだし全然ギャンブルのヒリヒリ感が伝わってこない。
暴力もギャンブル要素も薄く、横浜流星君を見てるだけの映画でした。
キャラクターもギャンブルも原作のままなのだが、実写の表現力が漫画の表現力を超えておらずなんの魅力も面白さも無い。
予告編で「嘘を見抜かなければ超即死のデスゲームに没入せよ!」って言ってるけど、いまいち命がけのギャンブルしてる緊張感がない。
劇中に出てきたギャンブル勝負は
航空機
チンチロリン
カジノルーレット
テキサスホールデム(佐田国vs大臣)
森での鬼ごっこ
ババ抜き
以上の6回だったと思うけれど、どれもハラハラ、ワクワクする事は無かったな~。
なんでもありの勝負だ!って表現できたのは最初の航空機勝負くらいでしたかね。
ババ抜きに関してはただただ死ぬほど地味な展開でした。原作をしってるからネタはわかってるんだけど、それにしても地味な勝負な気がする…
そう言う意味では原作って凄かったんだなって改めて思う。ババ抜きをあそこまで面白く描いてるのだから。
立会人の強さの表現も目蒲の体術&銃撃位しか映してないのでもっと夜行さんの強さとか示してほしかった。
映画には出てこないけど伽羅さんみたいな暴力の象徴みたいなわかりやすいキャラクターを出してほしかったですね。
立会人は「カイジ」の黒服とは明確に違うんだよ!
キャラクターに関して
班目獏役の流星君よかったです、カリ梅をかじる顔いい感じでした。
獏の鋭さと緩さ、掴めない男って感じが上手く表現できてたと思う。
PROの方のレビューにありましたが、流星くんの切れのあるアクションが~ってのが劇中どこに有ったかわからないけれど、流星君はよかったです。
梶隆臣役の佐野勇斗君もよかったと思う。
一般人視点に近い梶役に合ってた。
鞍馬蘭子役の白石麻衣さんはかなりキツかった。
出てくる度に違和感しかない。原作と違い過ぎるしギャグ要因かなにかなのかってほどに滑稽でした。出番の」度に作品の雰囲気が変になっちゃう感じがしました。
ロデム/マルコに関しては…
出番がないからしょうがないけど、この映画には仲間になる下りはいらなかったかな。続編とか作るときに仲間ておけばあんな雑には扱われなかったかも。
佐田国役の三浦翔平さんはいい演技してましたよ。眉間のシワとかサングラスで隠された目以外の表情や佇まいはカッコよかった。
でもキャラクターとしては一番残念だった。
原作では志が崇高で命も惜しくない狂気の男→実はただの卑怯者。そのギャップこそが彼の一番の魅力だったはずなのに。
意思もプライドも高い佐田国の化けの皮がはがれる場面こそがこのエピソード最高の盛り上がり所なはずなんですが、そんな盛り上がりシーンはこの映画に存在しない。
ただババ抜きしてハングマンされるだけって言う…
監督は「廃坑のテロリスト」編ちゃんと読んだのかよ?と言いたい。
なんか都合があったのかもしれないけれど、原作ファンはガッカリだと思う。あのシーンが見れるから自分は2時間近く我慢してたのに、ただただ残念です。
本作は実写化に失敗したとは言わないが、アニメシリーズとかで見たかったですね。
中田監督は「リング」以降いろんなタイプの映画に挑戦していて凄いと思う、これからも活躍を期待してます。
ぜひ面白いと思える映画を撮っていただきたい。
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劇中セリフより
「あんた嘘つきだね」
嘘をつかない人間はいない、つまらない映画を面白いと言う人、面白い映画をつまらないと言う人。
PROレビュアーや一般レビュアーの中には嘘食いに食べられちゃう人がいるかも知れない
最高に素敵だった。
ドキドキ、ハラハラする展開もあり
内容もわかりやすく、楽しめました。
白石麻衣さんが演じる鞍馬蘭子について
演技の問題かとかは分からないけど ....違和感が半端ない....