デビルズ・バックボーン
プロット
スペイン・メキシコ合作
08月28日 2004 台灣上映
デビルズ・ファイヤー
プロット
アメリカ
09月25日 2004 台灣上映
デビルズ・ノット
プロット
アメリカ
11月14日 2014 台灣上映
長州ファイブ
プロット
日本
02月10日 2007 台灣上映
ファイブ・イージー・ピーセス
プロット
アメリカ
05月01日 1971 台灣上映
65 シックスティ・ファイブ
プロット
アメリカ
05月26日 2023 台灣上映
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ファイブ・デビルズ評論(6)
脚本が上滑りで、観客置き去り。
つまんねーの。
11月18日公開『ファイブ・デビルズ』を鑑賞。自然に囲まれた田舎町を舞台に女性の社会での属性、家庭内での属性、その連続性を人間の嗅覚と記憶の結び付きをキーアイテムにフィルムグレインと独特の色調で描く。『秘密の森の、その向こう』と同じテーマを別アプローチで描いた作品にも思えました。
タイトルは舞台となる町の名前との事ですが、5人の登場人物がそれぞれに「誰かを悪魔だと思っている」かつ「誰かにとっての悪魔になっている」という意味が込められている気がしました。
今まで観たことないような「不思議だなぁ…」と思いながらも「えっ、そういう展開?」とビックリさせられる映画だが、全編にわたってゾクゾクするような怖さを感じ続ける作品。
娘が「様々な香り」を集めているのを見た母親が娘の「とんでもない嗅覚能力」を知る。その娘ヴィッキーは「母親の香り」もしっかりとコレクションしている不思議な少女。
「こうした香りをテーマにした作品だったら、(だいぶ前に試写会で観た)トリアーの『パフューム ある人殺しの物語』のような展開になっていくのかな?」と思ったら、そんな想像はあっさりと覆されて、タイムリープものへとなっていくSF的側面も見せる映画であった。
そんな嗅覚鋭いヴィッキーの前に叔母(父親の妹)が現れたことから、少女は嗅覚を駆使して叔母に嗅がせる「におい」を作ったり、母と叔母の過去の記憶にタイムリープしたりする。驚きである!
自分が生まれる前の母親と叔母が同性愛関係になっている時に「二人でマルセイユに行こうか?」などという会話を見た少女は、現代に戻って「母親と叔母がマルセイユに行ってたら、自分は生まれなかったかも?」といったことまで考えるイマジネーション力が鋭い。
顔の右半分が火傷している女性が登場するが、ヴィッキーの時間遡及でその真相を知ることになる見事な展開。
この時間軸が現代―過去―現代……といった往復の感覚は、やみつきになりそうである。
もし、再び観る機会があれば、時間軸をしっかりと踏まえながら観てみたいと思う映画であった。