赤と黒
プロット
イギリス
01月01日 1900 台灣上映
ロミオとジュリエット(1954)
プロット
イギリス
11月13日 1954 台灣上映
ともしび(1954)
プロット
日本
06月22日 1954 台灣上映
白と黒
プロット
日本
04月10日 1963 台灣上映
マンゴと黒砂糖
プロット
日本
08月27日 2005 台灣上映
道(1954)
プロット
イタリア
08月03日 2020 台灣上映
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赤と黒(1954)評論(3)
文句なしの名作だと思います。時間は三時間と長編ですが、全く長さを感じません。そして、ジェラール・フィリップ(以下ジェジェ)の美しさ…ホントに見とれてしまいます🎵相手役のダニエル・ダリュー演じるレナール夫人とのシーンでは不覚にも妬いてしまい、アントネッラ・ルアルディ演じるマチルドとのシーンでは、二人がどんな関係に発展するのかとハラハラした私。ジェジェ演じるジュリアンの(心中での)独白も、私が好きな所の一つで、特に第二幕のジュリアンの独白は印象深いです。特にマチルドに裏切られた(?)時の、「…ひどいよ、マチルド−」という独白シーンは、何とも切なくて、その一言でジュリアンの心情が伝わってくる感じでした。でも、ますます彼女に思いが募って、彼女に乗り込んでキスをしてから、自分の部屋で自殺しようと決意したけれど、またマチルドもジュリアンに取った態度を反省していて、部屋へ乗り込んできたジュリアンに膝まづいた時、「…まさかこうなるとは…」と戸惑ったジュリアンの独白も良かった🎵そして、その後の二人のやりとりが、とても好き…というか、個人的にジュリアンとマチルドの二人が凄く好きです。もちろん、妬いてしまったとはいえ、レナール夫人とのシーンも嫌いではありませんが−。こう思うのは私だけでしょうか?
長くなってしまいましたが、とにかく名作だと思います。
キャスト:65点
演出:65点
ビジュアル:70点
音楽:65点
能力も美貌もあるのに、生まれが悪いというだけの理由で不当な扱いを受け成功への道が閉ざされている若者の屈折ぶりが興味深い。作品に存在する個人の能力が簡単に無視される階級社会への批判的な見方に共感することもあり、私はこのような、自らの将来のためには自分の感情を押し殺して演技をする狡賢くて野心家な男が嫌いではない。だから彼の屈折ぶりも含めて常に計算しながらのその行動の行方が気になって楽しかった。最もこの手の作品にありがちな、結局は特権階級への壁を突破することが出来ず失敗してしまっているという結論が作品の冒頭にいきなり出ているので、彼の上昇志向の野心と堕ちていく過程を楽しむということになる。 そしてその過程で何が起きたのか、裁判の後はどうなるのかという結論がまたお楽しみ。
原作は言うまでもない巨匠スタンダールの名作であり、それを読んでいないのだが本作品は原作にかなり忠実らしい。物語はそのぶんしっかりとしていたが、古い映画だけあって演出が多少古臭い。それと主人公は本来は20歳程度でとても若いのだが、30歳過ぎの俳優が演じているために大人の話になってしまって、若さのままに野望に走り散っていく儚さが削がれているように思える。