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フェイブルマンズ評論(20)
物語は、いかにしてサミー少年が映画製作に人生を捧げるようになるか、家族との物語を中心に描かれており、特に芸術的センス面で非常に影響を受けた母親との描写は印象的。反対に、映画製作を単なる【趣味】と決めつけ、現代社会に無くてはならない、当時は最新鋭のモノづくりに多大な影響をもたらしたであろう父親との関係も印象的。
1960年代以降のアメリカ社会の描写にも、とてもワクワクさせられた作品でした。
それにしても、彼の映画製作のセンスは、あの時代のかなり幼い時期に既に確立されていることは、非常に興味深かったです。本作鑑賞後、改めて彼の代表作を観ると、新たな発見があるかもしれないと感じます。
そしたスティーブンスピルバーグ監督の壮絶な家族関係に正直びっくりという言葉しか出て来ませんでしたが母をきっかけに今至ると思うととても考え深い作品だなと思いました。
続編を期待したいですがなさそうです、、、。
悪い話ではなかったが、何度も眠くなった。。。長かった。。。
テレビで十分かも。
タイトルは意味不明な「フェイブルマンズ」となっていますが、これは本作の主人公サミー・フェイブルマンという名前からきています。
さて、本作を見る上で絶対に知っておきたいのは、本作はスティーブン・スピルバーグ監督が自分の記憶をたどり自身を描いている点です。
それを踏まえているかどうかで、物語の深みが変わってくると思います。
本作で上手いのは何といっても脚本でしょう。
単なる自伝的な作品ではなく、サミー・フェイブルマンという主人公を通して緻密かつ流れるように物語が構成されている一方で、キチンと伏線回収が上手くなされ、かなり練り上げられた脚本に仕上がっています。
才能ある「映画監督」というと華やかな世界のように感じますし、実際にそういう面はあるのでしょう。
ただ、本作では、映像表現に潜む「陰」の部分にも焦点を当て、厳しい現実も映し出すなど圧倒的なリアリティーがあるのです!
本作は現時点で76才のスピルバーグ監督が初めて挑んだミュージカル映画「ウエスト・サイド・ストーリー」の次に作った作品だからなのか、前作のセルフパロディのようなシーンがあったり、笑えるシーンもあります。
本作を見ると、スピルバーグ監督が20代にして撮った「ジョーズ」が世界歴代興行収入1位を記録するメガヒットになったのも納得できるでしょう。
「映画とは?」を考える上でも見ておきたい名作の誕生です!