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学校の怪談4評論(2)
子供たちによる海岸清掃の日、地元の子たちとも仲良くなった恒と弥恵(豊田)の兄妹だったが、小学校の児童会会長が砂浜でみつけた古いカバンを海に捨てたことから彼が神隠しに遭ったかのように忽然と姿を消したのだ。そして地蔵を傷つけてしまった少年も亡霊のような電車に引きずり込まれ、次々と子供たちが消えていってしまう。恒もついに子供たちの幽霊に誘われるかのようにいなくなり・・・
弥恵が仲良くなった文房具屋のおっさん(笑福亭松之助)は、実は1年前に亡くなっていたことがわかり、ショックを隠せない弥恵。しかし、彼が小学校ごと津波にのみ込まれた惨事の生き残りであることがわかり、幽霊と知りつつも、かくれんぼで隠れたままの子供たちを見つけることが宿命であると悟る。
今までのシリーズとは違い、学校の中という閉塞感はないし、ドタバタ感も全くないし、亡くなった子供たちとの楽しかった最後の想い出がキュンと胸に迫るものがある。死者を愛おしむ気持ちを灯籠流しで表現して、悲しく切ない津波の記憶を観る者に訴えてくるのです。ジュブナイル・ホラーとしてシリーズ最高の出来だと思うが、いかんせん演技がまずい。特に笑福亭松之助!また、兄思いの妹・弥恵の演技力はいいのだが、幽霊だとわかっても平気だったり、まったく怖がらなかったりと、これはキャラ設定がよくないような気もする。
クライマックスがかくれんぼを最後までやりとげること、なんてのはどこかで聞いた話だが、何の映画だったか思い出せない・・・まさか『ジュマンジ』ではあるまいしな・・・ちなみに戦前のアイスには“あたり”があったのだろうか?
いきなりだが今作、果たして“学校の怪談”と呼んでいいものか。
ある不幸により子供たちが命を落とした場所が学校なだけであって、話の舞台は町全体。
シリーズの名物だったユーモラスなお化けキャラは一切登場せず、良くも悪くも楽しいファミリー向けだった前3作とは明らかに違う。
全く別物じゃん!…と言いたくなる所だが、今作、
普通にいい映画なのである。
大人の鑑賞にも耐えうるしみじみとした怪談ファンタジー。
夏休み、東京から海辺の町の親戚の旅館にやって来た小学生の兄妹。
この町には、大津波で小学校に取り残された子供たちが犠牲になった悲しい過去があった。
ある時町で、子供たちが神隠しにあったように居なくなる事件が続き…。
これまでのようなコミカルで子供騙し的なドタバタ恐怖演出を排し、静かにじわじわと。
恐怖演出も普通にホラー映画としても、シリーズ随一。
昔津波で死んだ子供たちの幽霊が子供たちをさらっているのか…?
「幽霊は怖くない」
この台詞が本作の全てを物語っている。
幽霊と言うと、人を怖がらせるどうしても怖いイメージ。
でも幽霊だって元は、私たちと同じ血の通った人間だった。
寿命で死んだり、病気で死んだり、時には不慮の事故や出来事で…。
学校でかくれんぼをしていて、逃げ遅れ、津波で命を落とした子供たち。
あの子たちはただ、見付けて欲しいだけなのだ。探して欲しいだけなのだ。
僕たち私たちの事を。
まだここに居るよ、と。
その時鬼だった少年は間一髪津波から逃げられたが、自分だけ生き残った/友達を探してやれなかった罪悪感からずっと逃げられなかった。
その悔いを背負ったまま…。
今もこうして海辺をさ迷い続けている。
そんは悲しい幽霊…いや、友達を、現在の友達が手を差し伸ばす。
見ぃ~つけた!…と。
第1作目以来となる“夏”を舞台にした雰囲気が堪らなくいい。
昔のパートのモノクロ映像、現在パートの灯籠流しのシーン…画的にも情緒ある作り。
子役たちの好演もさることながら、やはり笑福亭松之助だろう。
お世辞にも演技は巧いとは言えない。でんぐり返しは滑稽でもある。
が、下手上手な演技と惚けた雰囲気が、心を遠い昔に置き忘れたような悲哀を味わい深く表している。
『学校の怪談』としては異色作。でも、
怪談ファンタジーとしても、しみじみとした人間ドラマとしても、ノスタルジックなジュブナイル・ムービーとしても、上質。
総じて、シリーズ最終作にしてシリーズ最高傑作。
(ちなみにシリーズ好きな順番は、4→2→1→3)
シリーズ続けて見たが、楽しく、ちょっぴりの怖さと切なさも滲ませて、やっぱり好きだなぁ。
今もシリーズが続いてたらなぁ…と思う。
毎年新作が公開されたら、夏が来た!…と思わせる風物詩になっていただろう。
お久し振りにまた出て欲しい。本当に。