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カティの愛した人 プロット ドイツ 04月25日 1992 台灣上映
イタリア式愛のテクニック プロット イタリア 05月03日 1967 台灣上映
テラー博士の恐怖 プロット イギリス 12月15日 1965 台灣上映
ケロッグ博士 プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
カリガリ博士 プロット ドイツ 01月01日 1900 台灣上映
博徒解散式 プロット 日本 02月09日 1968 台灣上映
博士の愛した数式評論(20)
その教師本人がどれだけ夢中になっているか、その後ろ姿と目の輝きが弟子を育てる。
映画は地味なテーマ。でも不思議に飽きさせない。
古来より数学は哲学や美術と一体だったのですね、僕ももうちょっと早くそのワクワク感を教えてもらいたかったな。
友人が数学の教授をしているのだけれど、その彼を夢中にさせた所以をこの映画から想像させてもらえました。おそらく魅力的な先生に出会えたのでしょう。
ほら、劇中、教師になったルートの授業が終わったとき、ひとりだけ席を立てない子がいたね。あれですよ。恩師との邂逅。こころを奪われた瞬間。
「雨あがる」と同じ監督さん。
合点がいきました。ドラマチックでなくっても、人と自然は美しい。ありままで世界はいとおしい。この映画はその隠された"数式"を体現した作品です。
あとは、僕自身がかつて老人ホームの職員だったことで、博士と家政婦の関わりを懐かしく共感できたことも収穫。
ホントですよ。今を大事に関わることが永遠のこころの関係なんです、僕も体験しました。
いい映画だった。
今夜は安眠できそうです。
博士の人柄にとても惹かれるものがあります。
80分しか記憶がもたなく、博士にとってはいつも初対面となるルートに対して、いつも愛情を注ぐのが感動的でした。
それぞれのシーンがとても綺麗な背景や、シチュエーションだったところがこの映画の良いところでした。
深津絵里さんも役にピッタリでした。
星4つにした理由は、ルート数学教師として生徒に語るシーンが少し多かったと思ったからです。数学の授業でストーリーを話すという状況は良かったですが、最初と最後だけで良かったと思いました。
劇的な展開があるわけではありませんが全体的な雰囲気がとても良く、観終わった後は、いい映画だな、と思える作品です。
しかし浅丘ルリ子ってのは存在感あるよなあ。
数年前に、小学校では円周率πを「3」で教えるなどというデマも流れましたが、この映画の冒頭で生徒たちが「3だったら正六角形と一緒じゃん」と言ってました。これには目から鱗・・・初めてあの話がデマなんだと確信しました。円周率やその求め方の考えを教えるのは小学校高学年だから、これは中学生か?などと思っていたら、ルートやマイナスの概念にもしっかり答えていたので中学3年以上ということになります。さらに吉岡秀隆先生は虚数や対数についても説明するのですから、受験生にはきついかもしれない(kossyもわからない)。そんな中で、仮にオイラーやフェルマーを知ってる中学生がいたら、職員室に呼び出されるに違いありません。
物語は素数や友愛数を中心に数字の神秘に触れ、記憶が止まった博士の“今が大事なんだ”というテーマで、家政婦・深津絵里と息子ルートとの交流を描いた作品。心が温かくなりました。暗号は素数から作られるなどといった『ビューティフル・マインド』にも通ずるウンチクや、数学が好きになるエピソードが満載。そして阪神タイガースファン必見の映画とも言えるでしょう。これがジャイアンツファンだったら、「こっちには長嶋語録の“勝利の方程式”があるんだぜ!」などと反論するところでしょうけど、あの時代のワンパターンの戦略では方程式と呼ぶより公式と呼んだほうが正しいかもしれません。もしくは「完全数28は新浦寿夫だ!」と叫ぶかもしれません。間違っても広田、阿波野、岡島とは言わないでしょう・・・
塾講師をやってたときには数学の主任をしていましたので、数学に関しては言いたいことは山ほどあるのですが、とりあえず、高校受験間近の生徒に分数を教えていたことも謝ります。数学嫌いの生徒に「6174の不思議」などとわけのわからぬ話をしてしまったことも反省しております。そして、わけのわからないこの記事を読んでくださった方々にも・・・ごめんなさい。この映画の博士やルートのように、愛をもって数学を語るべきだった・・・