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ハードキャンディ評論(13)
あ、切り取られちゃった?何故だか決定的シーンの後にはヘイリー(エレン・ペイジ)はさっと身を隠すのです。ネットでローティーンばかり狙う男への私刑なのか、失踪した少女の復讐なのか、はたまたスケバン刑事のような特命刑事なのか・・・謎は深まるばかり。ネット社会の匿名性を存分に活かして、どこまで真実なのかもわからない。彼女が言った「宦官.com」だって怪しいものだ(つい見てしまったけど、奥へは進めなかった・・・怖いから)。しかし、こんなマニアックなサイトを知ってるくらいなんだから、用意周到だったことは事実なのです。
出会い系サイトへの警鐘。ネット犯罪者への警告。ワンシチュエーションの密室劇でありながら、色々なテーマが隠されていると感じる作品だったし、二人の役者の心理戦を存分に楽しめました。この少女ヘイリーには『X-MENファイナルディシジョン』のキティちゃんの演技が目に焼きついたまま、いつ壁抜けを披露してくれるのかと妄想してしまったくらいでしたが、むしろ情報収集の能力が優れていたようでした。
上映終了後、すぐに席を立てない男が多かった。もしやあなたも疚しい気持ちを?などと質問したくなりましたが、自分だって足が震えたままじゃないかと反省し、明日からもまた健全な生活を歩まなくては・・・などと清々しい気分で劇場をあとにしました(ほんとかよ!)。
ネットに氾濫する出会い系の罠。少女は狼の毒牙に架かった…のか?
こりゃ怖いですねぇ〜。
一体何を企んでいるのか解らないだけ実に不気味です。
男ならキ○○マ縮み上がりますよぉ〜。もう大ピ〜ンチです(笑)
映画は終始クローズアップを多用しているので普通ならば観客は直ぐに飽きてしまうのですが、状況が刻々と変化して行き2人の表情も変わってゆく為に退屈にならないのは脚本の妙と演出力、そして何よりもこの女の子の演技力の賜物と言えるでしょう。それ位、見入ってしまいました。
だけど気分的に気持ちが良い作品では無く滅入ってしまうのがちょっと辛いんですけどね。
一見すると目新しさを感じるかも知れませんがよく考えてみるとこれは、アクション映画によくある主人公が捕らえられるシーンの設定場面を生かし、現代のネット社会に当てはめているので若干強引な面はあるんですけどね。
♪あなたも狼に変わりますか〜♪
本当の赤ずきんちゃんの話の結末って…お婆さんを取り返す為に狼のお腹を鋏で切ってお婆さんを助けた赤ずきんちゃんは、お婆さんの重さ分の石を狼のお腹に詰めて川に突き落とすんですよね。
怖いよ赤ずきんちゃん(=_=;)
(2006年8月7日シネマライズ/DOWNシアター)
エレン・ペイジが好きなので最後まで観れたが、違ったらちょっとな…ムリだ
隣で見てた彼氏は途中から目をつぶっていました。
この映画のツボ
1 痛い。
男にとってはいろんな意味で、あたたたた・・。となる映画です。
2 主演のエレン・ページ
ネタばれしたくないので、あまり書きませんが、とにかくこの子はすごい。JUNOで一気に知名度があがりましたが、将来本当に楽しみな女優さんです。
3 緊迫した密室スリラー
というと陳腐ですが、これまでの映画とは、ちと違います。
ちなみにマドンナのアルバムタイトルと同じタイトルですが、Hard Candyとはスラングでかちんこちんになったおち○ち○のことを意味します。
好みは分かれるかもしれませんが、低予算ながら、かなり良い線行っている映画。おすすめです。