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ザ・メキシカン評論(15)
死人やけが人が出るシリアス場面もあるんだけれど全体的に南米の陽気な雰囲気の漂う不思議な魅力がある作品だなと感じた。
同じメキシコが舞台のガルシアの首やノーカントリーは悲しく陰鬱な雰囲気を感じるんだけれど
物語が進むにつれて「実は・・・」と内容が変わっていき最終的には物語の結末を引喩している伝説の拳銃の話を持ってくるのは上手いなと感じた。
冒頭ケンカ別れた奥さんとよりを戻すも結局またケンカを始めてしまう・・・また最初に戻ってしまうようなラストがなんだかほほえましかった
無理矢理仕事をさせられる奴がいて
ターゲットはやはり誰もが狙う価値ある代物
物をめぐりセオリー通り事が進行する
だが、
実は愛の物語。
面白かった^_^
タイトルの意味はメキシコ人かと思ったらビンテージ拳銃の名前だった。確かにハート型のシリンダー、ヘビの引金、金の銃口と装飾に富んだ逸品に見えるが、人が何人も死ぬほどの価値があるのだろうかと訝しがりながら観ていた。終盤ジーン・ハックマンが出てきて何とか腑に落ちたが、それだけのことに振り回されていたのかとがっかり、ただ銃の悲話にひっかけた車のトランクから出てきたジュリア・ロバーツのクライマックス・シーンは秀逸。
ラブ・コメディ仕立てのつもりなのかジュリア・ロバーツも冒頭から喚いているばかりで鬱陶しいし、ブラットピットもドジな運び屋風情の役どころで爽快感がまるでない、アクション映画かとも思ったが麻薬のギャングの銃撃戦でもなく派手なカーチェースがある訳でもなく古い銃にまつわる昔話をひねっただけ。折角の大スターを集めながらキャラクターの練りが足りなかったのか監督のセンスの問題なのか、これでは余りにも勿体ない。
四苦八苦してて、ちょっと間抜けな役が、ブラピの良さを引き出してる。
パーフェクトな役より、こういった、少し抜けてる感じの役の方が、
放って置けない感、私が何とかしてあげなきゃ感が出てて、ブラピにピッタリな気がする。
甘えてないんだけど、そういう気持ちにさせる。
ジュリアロバーツもいい感じ。
ホントは凄く相手のことが好きなんだけど、
ブラピと顔を合わせると、喧嘩してしまう。ガミガミしてしまう。
お互い、お互いじゃないないとダメだ、って思ってるのに、素直じゃないから喧嘩してしまう。
でも、縁の深い相手だってことが伝わってくる。
(この演技ってどうやってるんだ?縁が深い感じ....)
ストーリーも、ギャング系って間延びする感じがありそうだけど、そういったこともなかった。
きっとそれは、
ブラピの行動と、ジュリアロバーツの行動が、別に進行してくから、飽きなかったんだと思う。
ジュリアロバーツのゲイの人と仲間になってく感じとか。
とにかく若ブラピが目の保養。
身体も素敵よ、、、ほんと、、、
それだけで飽きないわ。