ピンクパンサー3
プロット
アメリカ
03月12日 1977 台灣上映
ピンクパンサー2
プロット
アメリカ
04月11日 2009 台灣上映
ピンクパンサー5 クルーゾーは二度死ぬ
プロット
イギリス
12月17日 1983 台灣上映
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ピンクパンサー評論(2)
ドジでマヌケなクルーゾー警部。ピーター・セラーズ版とはちょっと雰囲気も違うような気もするけど、スティーヴ・マーティン版も面白いぞ!ピーター・セラーズの正統な後継者としての資質も充分備えていました。予告編ですでに大爆笑してしまったハンバーガーのネタをあそこまで引っ張るとは思わなかったけど、このしつこいまでのネタがクルーゾー警部の持ち味だ。
オリジナルの『ピンクパンサー』シリーズがTVで放送されるというのに、「ピンクなんていやらしい!」という理由で親に言われ、見せてもらえなかったという鮮明な記憶がある。学校では「面白かったな~」という話題でもちきりなのに、「あ、みんなエッチな番組も見せてもらえるのか~」と羨望の眼差しで同級生を見つめ、欲求不満となっていた中学生時代。外国映画でキスシーンになると、そこだけチャンネルを変えられてしまったという悲しい記憶。今となってはいい思い出である。
そのオリジナルと比較すると、インターネットネタやバイアグラネタが新しいけど、しっかりと階段落ちや床抜けネタが残っているし、フランス語訛りのネタもしっかり踏襲していました。警官の身分証提示や侵入者への異常なまでの攻撃等々、間の抜けた彼の癖もオリジナル同様笑わせてくれます。また、監視役としてつけられたジャン・レノも、途中からはしっかりと彼をサポートする相棒として活躍し、前述のクライブ・オーウェンや翻弄されるドレフェス主任警部(ケヴィン・クライン)がいい味出していました。ビヨンセもエロかっこいいし・・・
ネタを詰め込み過ぎかとも思われましたけど、スムーズに見せる編集などはハリウッド的で万人に好まれるコメディかもしれません。ブレイク・エドワーズ氏も満足しているのではないでしょうか。
このリメイクは、ゲストの顔ぶれがゴージャスなだけの醜い失敗作だったと言えよう。
本人はいたって大マジメでも知らず知らずのうちに周囲の人間を大混乱の渦へと巻き込んでいく笑いの破壊神、これこそがクルーゾーの真骨頂なのです。
今ならクルーゾー役はベン・スティラーあたりがいいんじゃないかなと思う。
とぼけた味わいの中にも、ギラついた野性味が感じられるし、何よりも笑いの軸にブレがない。
ついでにクルーゾーとは毎回、破壊の限りを尽くすようなカンフーバトルを繰り広げる使用人のケイトーも是非、復活させて欲しい。
このお約束のギャグを見ないと何だか気が済まないからね。