テレビアニメ化もされたイーピャオ、小山ゆうじろうの人気ギャグ漫画を北村匠海主演で実写映画化。渋谷の老舗とんかつ屋の3代目・アゲ太郎は、弁当の配達で初めて足を運んだクラブで憧れていた苑子に出会う。キャベツの千切りばかりの日々を送っていたアゲ太郎は、音楽でフロアを盛り上げるDJたちのプレイに刺激を受け、これまで味わったことのない高揚感に心を動かされる。苑子のハートを射止めるため、アゲ太郎は、とんかつ屋の仕事もDJも精進し、豚肉もフロアもアゲられる「とんかつDJ」 になることを決意する。アゲ太郎役の北村のほか、山本舞香、伊藤健太郎、伊勢谷友介らが顔をそろえる。監督は自主映画「SLUM-POLIS」などで注目された「チワワちゃん」の二宮健。
とんかつDJアゲ太郎評論(18)
拓海君の役者としての新たなるページが開かれた楽しい作品!
妹のころもちゃんも可愛くて癒されます。
ビックマスターフライが全く登場しなかったのは残念だけど2を作ってイー・ドンミョンと共に物語の厚みを作って欲しい。
最後に健太郎のバカヤロー!
(伊勢谷はイメージ崩して無いな…って思えちゃうのが悲し)
原作では、アゲ太郎が本業(とんかつ屋)と趣味(DJ)に全力投球する姿を通して、キャラクターの成長、キャラクター同士の絆、活躍するステージの広がりなどが描かれていた。しかし、今回の映画ではそうした要素が全く描かれていない。
具体的にダメな点をあげると、
・とんかつDJなのに、トンカツを全く揚げない
・トンカツの修行シーンすらない
・DJがなかなか始まらない(DJセットを用意するまでに30分近く尺を使ってた)
・DJ始まったと思ったら肝心のDJがクソ
・キャラクター同士の絆がまったく描かれてない
・したがってストーリーに納得性も必然性も全くない
・全てのシーンが冗長でテンポが悪い
・そのくせ物語の進行上どうでもいいシーンが多い(フワちゃんとかYouTubeのくだりはストーリーの進行上まったくの無駄)
とくにDJシーンは本当に目も当てられないような出来栄えで、一流DJとか言われているキャラクターが「前後の曲同士のリズムやつながりも関係なく無理やり曲を切り替える→切り替えた瞬間フロアが沸く」みたいなシーンが何度もあって、いくらなんでもねーよと興ざめした。クラブのシーンが出てくるたびに監督はクラブに行ったりDJがプレイした音源を聞いたことがないのでは・・という疑問が何度も頭をよぎった。
DJシーンの貧弱さはストーリーにも影を落としていて、なにしろまともなDJプレイがどのシーンにも存在しないので、アゲ太郎が上手くなっているのかどうかが分からない。だからキャラクターの成長を実感のしようがない。
キャラクター同士の関係性もハムカツみたいに薄っぺらくて、例えばアゲ太郎にDJを教える師匠が(原作とは異なり)アゲ太郎に対して何も教えない。何も教えていない以上、子弟の絆なんても存在しようがないのだが、終盤になるととってつけたように師匠に対する義理みたいな話がでてくる。そして、それすら途中で有耶無耶になる。それじゃ最後のコンテストのくだりはまったく意味なくなるだろとツッコミいれたくなるが、終盤にもなると映画の脚本に求められる最低限の品質すら期待しなくなっているから大して気にならなかったりする。
とんかつDJアゲ太郎は、トンカツとDJが中心にあるべき話なのにその両方がダメダメな映画だった。というか蔑ろにされていた。各出演者のキャラクターコスプレのクオリティが良かっただけに、脚本や演出がこれほどまでにクソだったのがとても悔やまれる。
原作で重要な楽曲「Jucy & Crispy」が音源化されたのは嬉しかった。映画中での扱いは「雑」の一言だが、音源自体はグルーヴィで良い感じだったのは映画唯一の救い
恋をすると精神が成長、成熟するんじゃない。魂が成熟するんだ。
いわゆるソウルメイキング。
日本には素敵な女性がたくさんいる。恋をしようじゃないか!
舞香チャン可愛すぎた。
私的には良い映画でした。