50% 想看,共 103
評論 | 分享
情婦マノン プロット フランス 09月01日 1950 台灣上映
わたしの名は情婦 プロット 日本 08月22日 1949 台灣上映
春婦伝 プロット 日本 02月28日 1965 台灣上映
娼婦ベロニカ プロット アメリカ 10月23日 1999 台灣上映
婦系図(1942) プロット 日本 06月11日 1942 台灣上映
夫婦善哉 プロット 日本 09月13日 1955 台灣上映
情婦評論(20)
NHK BSプレミアム「プレミアムシネマ」で鑑賞。
原作(アガサ・クリスティー「検察側の証人」)は未読です。
エンドロールのナレーションで、ネタバレ厳禁を要請されましたので、多くを語ることは致しません(笑)
二転三転する事件の様相にハラハラさせられました。伏線が効いて来る驚愕の結末までノンストップ! 予想だにしなかった真相になるほど~っと膝を打ちました。見事にしてやられました。ミステリーには、こういう騙される爽快感みたいなものが欠かせないよなぁ、と思いました。
ミステリーの面白さだけでなく、個々のキャラクターも個性的で、さすがアガサ・クリスティー原作だなぁ、と…。毒舌弁護士とピーチク看護師のやり取りにクスリとさせられました。
事件の鍵を握る被告人の妻を演じたマレーネ・ディートリッヒのクールな美しさに魅了されてしまいました…。名前は知っていましたが、出演している作品を観たのは今回が初めてでした。良妻か悪女か? ―見事に惑わされました(笑)
いやぁ、よくできた作品でした!個人的には、どんでん返しの名作として有名な「スティング」よりも断然おもしろいなと感じました。
ちょっと天然な好青年、無感情で冷酷な仮面妻、陥れられて無実の罪に問われる被告、別夫とよりを戻すために被告を陥れようとする検察側の証人、作品冒頭から積み上げてきたこれら人物像が、ラスト15分で全て覆る展開は、見事でした。いかにも裏がありそうなクリスティーナの存在に引っ張られて、(そのクリスティーナに裏の裏があったのも驚きでしたが、)ヴォールの裏の顔に全く目がいきませんでした。なかなか秀逸なミスリード、見事に騙されました。
偉そうで毒舌だけれども、少し子供っぽいウィルフレッド卿、けちょんけちょんに言われても全くへこたれない看護婦など、キャラクターも個性的で、会話劇としても楽しめました。
辛辣で面白い。
マレーネ・ディートリッヒの身のこなしが美しい。
DNA鑑定必須の今、推理小説家は大変なのでは?
と考えてしまいました。
NHK - BSを録画にて鑑賞
原作アガサ・クリスティ(検察の証人)、典型的な二枚目俳優のタイロン・パワーに大スター、マレーネ・ディートリッヒ共演とくればそれだけでかなりの力作と伺える。
ビリー・ワイルダー監督と言えばジャック・レモンやマリリン・モンローのコメディタッチの映画が有名だが本作でも原作にないユーモアも足されている、初の法廷ものだがサスペンスものも得意の様だ。ご本人は自らを職人といい芸術作品より娯楽映画づくりを好んでいたようだ。
エンドロールにも「結末は他言無用」とあるようにミステリーの肝だから多くは書けません、役者に渡された脚本も最終日まで10ページ欠けていたという徹底ぶり。今では法廷ミステリーも数多く驚くには至りませんが背面宙返り2回ひねりのような着地に当時の観客は度肝を抜かれたに相違ありません。
タイロン・パワーさんの惜しくも遺作でもあります(44歳)。