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ラストマン・スタンディング評論(5)
巨匠・黒澤明監督の名前を、これ以上汚さないで欲しい。😠💢
あれ、荒野の用心棒も、まねか。
原型をとどめない、まね方なので、ストーリーは、もはや意味不明で、脱力します。
とにかく暗闇が多いので、何してるかわからんけど。
『用心棒』の再映画化だが、こちらのほうがより娯楽的要素が強くなっている。主人公は二丁拳銃ぶらさげてやたらと銃撃戦で弾をばら撒く。緊張感のある真剣勝負というのが本作品では軽く感じる。それなりに楽しんだし悪くはなかったが、真剣に観るには物足りなさもある。
本作は黒澤明監督の「用心棒」のストーリーを比較的忠実に追っているので、「用心棒」未見の方は、予測できないストーリー運びに魅了されるかもしれない。
「用心棒」更に「荒野の用心棒」まで観ちゃっていると、三船敏郎、クリント・イーストウッドに主人公の魅力で負けちゃってるよな〜と比べざるを得ない。
自分が一番気に食わないのは、2人に比べて無駄に弾撃ちすぎじゃない!?て点。
本作の主人公ジョン・スミス(椿三十郎みたいに適当に名乗った名前で、今で言うと山田一郎です。て名乗るバレバレの偽名)は、1人殺すのに5、6発当てていて、数撃ちゃ当たるみたいな感じで射撃の名手に見えません。
おまけに撃たれた奴飛びすぎね。同監督の「48時間PART2」でもそうだったけど、飛びすぎてリアリティーが全く無くなっている。
出演者皆で一生懸命ハードボイルドやろうとして、ブルース・ウィリスもずーっと眉間にシワ寄せながらニヒルぶってるのに、肝心な撃ち合いがファンタジーなんでエクスタシーは感じられない。
唯一良かったのが、ボスの片腕役のクリストファー・ウォーケン。
イカレてて不気味というキャラが仲代達矢にも負けず劣らずでした。
中盤の伏線が最後に効いているところも良かったですね。