1979年に製作・公開された「ルパン三世」劇場用映画のシリーズ第2弾で、宮崎駿監督の劇場初監督作品として知られる名作アニメ。盗み出した大金がゴート札と呼ばれる偽札であることに気づいたルパンと次元は、ゴート札の秘密を探るため、カリオストロ公国へやって来た。そして謎の男たちに追われていた少女クラリスを助けるのだが……。クラリスの声を演じるのは、宮崎監督の「風の谷のナウシカ」でもヒロイン、ナウシカを担当した島本須美。2014年、最新の技術で映像を修復し、5.1chサラウンドにも対応させたデジタルリマスター版が劇場公開。17年1月には体感型上映システム「MX4D」に対応したMX4D版が公開。19年11月には「MX4D」「4DX」の2タイプの体感上映システムに対応した4D版が公開。
ルパン三世 カリオストロの城評論(20)
最初から最後まで飽きさせない展開に「何だ、このアニメは!」と何回観たことか。
時が経ってもその輝きは失っていません。
アクション、淡いロマンス、謀略、カーチェイス、印象深いセリフ。
至極の映画です。
カリオストロの王家の片割れの実像は偽札製造の支配者。片一方は、純真無垢な王女。ルパンはその偽札をつかまされた道中で、王女の逃走劇に遭遇して、王女と出会う。そのときに拾った指輪の紋章から、王家に迫る。目的は偽札にまつわる宝なのか、その王女を救うことなのか、おそらく両方なのか。スリルあふれる怪盗物語。
洋画・邦画・アニメ。全ての映画の中でナンバー1の私的評価の作品。
ルパン三世の魅力と、宮崎駿の魅力が融合した魅惑の一作です。
小国とはいえ国家という強大な敵、過去の因縁、隠された財宝、そして淡い恋と別れ。
アクションもカーチェイス、銃撃戦、乱闘と盛りだくさん。
ルパン一味は勿論、銭形、クラリスを含めてキャラクターの魅力も満載。
見所をこれだけ盛りだくさんにしても、それでもスッキリと受け入れられるストーリー展開も秀逸です。
当時放映されていたルパン2ndシーズンと比較して、映画全体ではシリアスなのも良いですね。子供は勿論ですが、年齢を重ねて大人になっても十分に楽しめる作品です。
まだ鑑賞されていない方は、ぜひ鑑賞してみて下さい。