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ONCE ダブリンの街角で評論(20)
でも、音楽がいい!この監督は音楽が人の感情を揺り動かすってことを徹底して信じきってるんだな。それを確認できただけで嬉しくなった。
話としては案外さっぱりとしてて、でももどかしさや切なさを残したまま終わる。あの、字幕の出なかった一言の使い方もうまいと思う。他の人のレビューで意味を確認したけど、流れでわかるのもいい。余計に最後が切なくなる。
あと、これは意図的だと思うけど、カメラワークやブレ方がドキュメンタリーを観てるかのような感覚になる作りも面白い。あくまで街中でふと彼らのやりとりを見かけただけって映像になってた。で、エンドロールでそういえば!とわかるのが登場人物たちの名前がなかったこと。特別な誰かを描いてるわけでない感じもよかった。
去ってしまった彼女のことが忘れられないで音楽を作り続ける男とひとりのチェコからやってきた女性のお話。
と言ってもいいのかわからないぐらいには音楽が軸となって進む物語。
想いを馳せる相手に一生懸命気持ちを届けようと生きている二人は見ていて綺麗でした。
ほとんどハンディカムで撮影しているからか良い意味で「映画」らしくなくて。
写真や動画とはまた違う思い出の記録媒体である音楽というものは歌い方や歌詞を通して制作者の心情がダイレクトに伝わってきて、素人(映画の中では)が作っている曲は心に沁みるなぁ、そこがうまくこちら側に伝わる撮り方をされていたように思いました。
ドライブ先でのチェコ語の会話は、意味を知った時鳥肌ものでした、、
あとはエンドロールでもふたりに名前がないことが衝撃で。
名前なんてただの記号で相手のことを知る時には何ら関係のないことなんだなと痛感。
少し秋葉原文化に通じるところがある気がします。
元カノが忘れられない未練の気持ちはありつつ、良い感じの女性がいると誘ってしまう男、
男に好意はあるけれど子どもや母親のことを考えると自分なりの正しい行動をとる女。
女性は強くてかっこいいなと惚れ惚れしてしまいました(笑)
ラブストーリーなんだろうけどキスさえしない素敵な映画。
ふたりが幸せな今後を歩むことを祈ってしまう、そんなラストでした。
「はじまりのうた」をまだ観れていないので近いうちに観たいな思います!
ラブストーリーって書いてあったけど、ラブストーリーじゃなく、音楽に共感する友情物語だと思う。
ロンドンで成功を夢見る息子を応援する父親、銀行マンがデモを聞いて借金をokする場面、素敵です。
「はじまりのうた」「シングストリート」が好きで、同じ監督ということで期待を込め過ぎてしまったのかもしれない…
無名の役者さん達、カメラワークもきっと敢えての古めかしく自撮りっぽい感じ。
役者さんのアイルランド訛りっぽいのもそのまま出ていて「味がある」作品だと思う。
元カノに振られてロンドンから父が独り暮らす実家に帰って来た主人公と、妊娠発覚後に結婚するが旦那さんと別居している女の子。
お互い過去に引きづられて生きていたけれど、初めて分かり合える相手を見つける。
でもその2人が結ばれてハッピーエンドではなく、それぞれが過去に向き合い生きて行くことを選んだ。
アイルランドらしい、始終曇り空のどんよりした天気。
それに合わせたよな曲調の音楽。
音楽があまり好みではなかったなぁ〜
はじまりのうたはMaroon5のアダムだもんなぁ〜(^^;;