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幾多の北 プロット 日本・フランス合作 01月27日 2023 台灣上映
南極のスコット プロット イギリス 08月23日 1949 台灣上映
北国の帝王 プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
北京の55日 プロット アメリカ 10月24日 1963 台灣上映
北極のナヌー評論(3)
小さな子にはわかりやすいのかもしれないが、「ディープ・ブルー」や「皇帝ペンギン」といった驚異的で力強い自然の姿を美しい映像で見せ、ヒットしてきた近年の同様のネイチャー・ドキュメンタリーに比べたると見劣りする感は否めず。
「北極の氷がなくなる危機感」もいまいち伝わらず、そらんらば何故クマとセイウチだけに焦点が当てられているのか? 北極にはもっと多様な生態系が存在しているはず。それらがどのような危機にさらされているのかも、甘い“物語り”のせいであまり真剣に伝わってこない。単に「氷が減ってきて狩場が少なくなってしまいました」と稲垣吾郎に言われるだけよりも、具体的に過去の北極の映像なんかを提示してくれればと思うのだが、そこまでやるとお固くなりすぎてしまうか……。
まずは白くまの生態。果てしなく続く大氷原にポツリとあいた穴から顔を出す母熊と小熊2匹。冬眠から目覚め、お姉さんのナヌーと弟熊(ということは性別も調べたってことですね)に狩りを教えるためにエサを求めて旅立つのです。氷に穴を開け、アザラシを捕る。成功率は1/20だという。なかなかうまくいかないけど、1匹食べてしまえば、しばらくは大丈夫のようでした。その後の絶食というのもきつそうです・・・
一方、セイウチは群れで行動する。子どもは貴重な存在であり、仲間全体で子どもを守るというのが特徴。でかい図体でごろんと寝転がってる姿を見ると、平和そうだけど、彼らにも危険はいっぱい。それでもエサの貝を食べたら、ぶーぶーオナラ(?)して満足そう・・・ホンジャマカの石塚を思い出してしまう・・・あ、ナヌーは石塚だったのか・・・
白くまの主な狩場は氷の上。それが温暖化の影響で溶ける時期が年々早まってきているらしい。つまりエサを捕れる時期が短くなり、彼らが生き抜くこと自体困難になっているのだ。セイウチだって、氷がなくなれば休む場所がなくなる・・・どの動物も生きることが困難になっているらしいのです。
個人的には白くまのお供をするホッキョクギツネが好きだ!コバンザメのようにおこぼれを求めるという、陸上の動物でもこんな特殊な生き方もあるんだな~と思いつつ、別れのシーンでは涙がこぼれ落ちました(弟のエピソードよりもこちらのほうが泣けた)。
エンドロール時には、メイキング映像も紹介され、意外と接近して撮っていたんだとわかります。白くまを撮影するとき、怖くなかったのかなぁ・・・と子ども目線にもなってしまいました。それにしても温暖化の問題は深刻のようですねぇ。
「氷海の王者」と称するイヌイットの言葉「ナヌーク」から。
吹き替えのナレーションで鑑賞。
稲垣吾郎の声は,優しくて聞き心地が良い反面,
抑揚がなく一本調子。
油断すると睡魔が襲う・・・。
編集で味付けされたドラマは作為的だし,
野性動物に名前を付ける人間のエゴも見えて感じが悪い。
そのせいで,温暖化のメッセージを,
押し付けられている印象を受ける。
過酷な環境を逞しく生きる動物たちと,
北極が直面している危機を,
最小限のナレーションで見せてほしかった。