エバー・アフター
プロット
アメリカ
04月24日 1999 台灣上映
アフター・エブリシング
プロット
アメリカ
07月01日 2022 台灣上映
アフター・ヤン
プロット
アメリカ
10月21日 2022 台灣上映
モンスーン・ウェディング
プロット
インド
08月17日 2002 台灣上映
ウェディング・プランナー
プロット
アメリカ
06月16日 2001 台灣上映
ウェディング・バンケット
プロット
台湾・アメリカ合作
12月11日 1993 台灣上映
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アフター・ウェディング評論(4)
インドで孤児たちを相手に英語を教えているヤコブ(ミケルセン)。英語ではジェイコブと発音するんだ・・・などと考えながら、救援事業も資金不足で大変だったようだ。そして彼の故郷デンマークの実業家ヨルゲンから巨額の援助の申し出があったため帰国するのだが、契約を交わす前に彼の娘の結婚式に参加することとなった。驚いたことに、ヨルゲンの妻はかつての彼の恋人だったのだ・・・それだけではない。花嫁であるアナ(スティーネ・フィッシャー・クリステンセン)が「ヨルゲンは実の父親でもないのに・・・」などと発言するのだ。
実は18年前に別れた恋人は妊娠していた。そんな人間ドラマを濃密に描いているのですが、娘アナの心は意外にも実の父親に会いたがっていたことで、確執なんて存在しないような大らかな人間関係が窺える。ヨルゲンは事業で大成功していて大富豪であることも違和感の要因であるのですが、ヨルゲンとヘレナの間にもうけられた双子のほうに愛情が注がれすぎてたのかもしれません。
“金満”などという言葉も使われているほど、最初はヨルゲンの態度も金持ちならではの嫌味がたっぷり。しかし、人間関係が明るみに出てからは、彼の性格に好感が持てるようになる。妻の元恋人、しかも娘の実父の出現というショッキングな出来事があったにも拘わらずなのです。そして、インドの孤児院に年間1200万ドルの寄付という、企業の儲けには全く関係のない慈善事業に投資しようというのだ。ミステリアス・・・これは何かある。
予想通りの展開で、ヨルゲンの投げやりとも思える資産をばらまく行為。なぜだかまたもや『象の背中』を思い出してしまいましたが、彼の風貌が象に似ているんじゃないかと感じてしまいました。若干、男のエゴも感じられる。しかし、残された人たちが全て幸せになるように仕組まれてもいたのです。
ストーリーよりも映像のほうに面白さがありました。登場人物の目がクロースアップとなるカットがとても多いのです。剥製の動物の目も映し出されるものだから、その意味も考えてしまいます。なんだったのでしょう・・・
最初はうさんくさいおじさんと思ってた大富豪が実は・・の展開。マッツ・ミケルセン目当てで観て、もちろんこういう役のマッツも素敵だったけど、主役はむしろ大富豪の実業家ではないか。この役を演じるロルフ・ラスゴード、幸せなひとりぼっちの主役のおじいさんと知ってなるほど素晴らしい俳優さんだと思った。ある決意を秘めた企みに翻弄される人々。いささか強引ではと思うが、彼らの幸せを考えぬいて、こうするのが一番と導いた筋書きは間違っていなかったなぁと納得できる。しんみりと心あたたまる作品。
総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 70
偶然を装っていたけれど実は偶然ではなく、仕組んだなと問い詰められてもまだ偶然を装う。せっかく撮影してきたインドの慈善事業のビデオもろくに見ようともしないのは、既に下調べが済んで結論が出ていたということなのだろう。金の力で相手を言いなりにさせるのは傲慢ではあるが、それでもヨルゲンにとっては残される家族の幸せが何よりも大切。そのためには手段を選ばず、その決意のほどが伝わってくる。
派手さはないが、全体的にや暗さのある落ち着いた雰囲気の中で人が語りかけ想いを告白する。それぞれの心理が交錯していく様を描く演出で、やや平凡な物語は登場人物の関係が浮き彫りにされることによってじわじわと盛り上がりを見せる。
最後はどうなのだろう。愛情のある育ての親よりも慣れ親しんだ環境を選択することによって、主人公の罪悪感が減る効果を狙ったのだろうか。とにかくこれでインドの施設も安泰だし心残りなくデンマークに戻れることになる。
デンマーク発の難病物。
始めは貧困を訴える内容かと思っていたら全く違う内容なので少々面食らった。
主人公と思わしきボランティアを訴える男と、起業家らしき男の妻、2人の視線が交じり合い、それを見つめる夫、最高にサスペンスが盛り上がる仕掛けになっている。
一瞬、フランソラ・トリュフォーの秀作『隣の女』を思わせるが、ここから映画は意外な方向へと転がって行く。
監督の演出力と役者達の確かな演技力で見せる作品で、特に夫役の俳優の演技力には目を見張った。正直を言うと中盤辺りで何度となく罵り合いになるところが、ちょっと観ていて辛いのですが、終盤になって真実が解って来ると「嗚呼、そうだったのか!」と感じて来ます。
その真実が唐突な感じなのと、貧困に関する面が内容とマッチしていないのが気になるところですが…。
(2007年11月3日シネカノン有楽町二丁目/スクリーン2)