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WINDS OF GOD評論(2)
売れないお笑いコンビが交通事故に遭い、目覚めると、太平洋戦争末期の特攻隊員としてタイムスリップして…!
その昔、2度目の映画化版は見た事あり、その時から思っていた。
なんちゅー設定!
でも変化球ながら、訴えはストレートな反戦映画になっている。
お国の為に我が身を弾丸にして命を捧げる事こそ、何よりの誇り。
が、そんな彼らにも夢はある。
日本のこれからの若い命を多く無駄にして、戦争とは何だったのか…?
今井雅之が元自衛官という事もあり、特攻隊員として命を散らすオチを含め、右翼や戦争賛否など常々言われてるらしい。
が、タイムスリップして来た現代人を通して、戦争を知らない我々へ、戦争を問い掛けている。
いい作品ではある。
が、映画としてはちと平凡で、名作には成り損ねた。
元々が舞台だからもあるが、演出も演技も舞台的。一本調子。
リアリティーや時代考証も決して良いとは言えない。
しかし、本作に捧げた今井雅之の熱い魂と演技には気迫すら感じる。
戦争を映画やゲームでしか知らない私たちは平和ボケ。
高校時代、「俺も戦争行って人殺してぇ」と言った同級生は愚かバカ。
そういう輩にこそ見せて…いや、タイムスリップさせてやりたい。
でも、また見るとすれば、こちらでいいかなぁ。
その昔見た2度目の映画化版は、主人公のお笑いコンビがアメリカ人コメディアンになり、日本の話なのに全編台詞が英語という、海外に向けて作ったにせよ、シュールであった。