WILL
プロット
日本
02月16日 台灣上映
英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2023/24 ロイヤル・バレエ「くるみ割り人形」
プロット
イギリス
02月16日 台灣上映
熊川哲也 K-BALLET TOKYO 「熊川版新制作 眠れる森の美女」 in Cinema
プロット
日本
02月23日 台灣上映
K‐9 L.A.大捜査線
プロット
アメリカ
02月23日 台灣上映
神探大戦
プロット
香港・中国合作
02月23日 台灣上映
彼女はなぜ、猿を逃したか?
プロット
日本
02月24日 台灣上映
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宇宙からのメッセージ MESSAGE from SPACE評論(12)
スターウォーズの倍以上観返した。
12億の巨費!
日本特撮の金字塔
スターウォーズシリーズをマラソン観賞した勢いで本作も視聴。
本家SWエピソード4の日本公開前に突貫で製作しぶつけて来た…という背景や、八人の英雄が集まるプロットは里見八犬伝が元ネタである事などは視聴後に各レビューサイトで知りました。特撮ヒーロー関連の図鑑では「和製スターウォーズ」と繰り返し形容されていますが、日本色というか、東映色が全方面にすごい濃い映画ですね。
暴走族の「ナウな」不良少年達、金の為にヒトを売り渡す関西どチンピラ、軍のやり方に辟易した渋かっこいい退役軍人と子供サイズのロボット、侵略国家ガバナスを追われた流浪の王子。彼らがリアベの実に導かれてガバナスから地球を救う英雄に…という流れ。
「地球がガッツリ出てきて悪の帝国に狙われる」「主人公が目的もない自堕落な70年代日本的シティボーイ」などがスターウォーズと明確に分かたれたポイントですが、最大の特色が「全体を取り巻く仁俠映画の香り」。
チンピラが救いを求める宇宙人を騙して殺そうとしたり売り飛ばそうとしたり(そのあと宇宙救う側についてお咎め無しなのはマジで酷い)、地球侵略の猶予を稼ぐ為の駆け引きや、帝国を追われた王子が帝王と対峙するときの語り口なども、ルーク・スカイウォーカー的な爽やかな正義感というよりは義侠心迸る血生臭いムード。それがゴーグルファイブかダイナマンあたりの敵にいそうなガバナスの甲冑と相まって(石ノ森ヒーローは本来は大好きなのですが、本作に限って言えばコテコテ過ぎるかなと…)不思議な食い合わせになってる絵面です。
ただそれは、もしかしてこの映画をスターウォーズなる黒船に激突させるべく、全速力でこしらえたスタッフの気持ちもそんな感じだったのではないでしょうか。
実際ライバルをスターウォーズ第一作・エピソード4に絞って見れば、肉薄する特撮カットもあります(逆に言うと後年のエピソード5、6には太刀打ちすべくもないですが…)。クライマックスでかかるオーケストラ曲も雰囲気充分で、主人公トリオの駆るリアベ号は普通にカッコイイ。ご丁寧に、最後敵要塞の動力炉に突撃するところまでなぞるのには笑っちゃいましたが。
まぁ、世間の評価通り珍味中の珍味。正直東映の映画だから庇ってもらえてる部分も絶対あると思う。コレが海外あるいは無名会社の映画で制作背景も知れ渡ってなかったら、ニコニコあたりで玩具にされてたかも…
昭和特撮や当時の豪華俳優陣が大好物な方にはオススメ、逆にそういうのが刺さらない方には無価値。そういう意味では正統派にジャンル映画と言えましょう。心意気を買って星3です。