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おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!評論(2)
彼女たちの活動を追ったドキュメンタリーと、周囲の人々のドラマという構成の、不思議な一品。
見る前から地雷臭はぷんぷんしてたけど…
まあ、クソ映画だね。
ドキュメンタリー部分は悪くない。
コンサート、オフ、卒業…彼女たちの魅力が満載。
これならファンも満足。
クソなのは、ドラマ部分。
スタッフや純粋なファン、ストーカーレベルの連中や彼女たちの命を狙おうとする暗殺者らが織り成すシュールな人間模様。
ホント、このドラマ部分がシュールを通り越して、ヘン。80年代の日本映画によくある、シュールで怠惰的なあのヘンな感じ。
これ見て、何を語れと言うんじゃ…。何も語れない。
AKBみたいにドキュメンタリーにすれば良かったのでは?
監督は、原田眞人。今や名匠も、昔はこんなの撮ってたのか…。
唯一の救いは尺が短いのと、豪華なゲストキャスト。
桃井かおり、関根勤、江口洋介、他にも大勢、若かりし顔を発見する分には面白い。
でも…、関根サンは好きだけど、関根サンが出ると途端にコントに見えちゃう…。
ファンのファンによるファンの為のアイドル映画なんだけど…
割合的に、ドキュメンタリー/ドラマ半々。
おニャン子をずっと見ていられる訳でもなく、これ、ファンにとっても微妙なんじゃ…?
何も上手く出来ない緩い自称アイドル軍団。
その権化たる新田恵利、何故だか今も好きだ。
30年を経て、冬のオペラグラスで落涙するとは。
掘出し物のカルト作と評す。