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帰らざる河 プロット アメリカ 08月24日 1954 台灣上映
帰らざる波止場 プロット 日本 08月13日 1966 台灣上映
帰らざる夜明け プロット フランス 09月30日 1972 台灣上映
帰らない日曜日 プロット イギリス 05月27日 2022 台灣上映
征服されざる人々 プロット アメリカ 03月20日 1951 台灣上映
父、帰る プロット ロシア 09月11日 2004 台灣上映
帰らざる日々評論(2)
そんなことは誰にだってあるはず
物語は1978年26歳の現在から、1972年18歳の高校3年の夏を振り返りつつ、舞台も現在の東京から高校時代の長野県飯田に向かいそこで終わる
26歳はもはや青春は終わろうとしている歳だ
否応もなく大人になってしまう
18歳の頃はこんな大人になるとは思いもしなかった
18歳の頃の思い出は、大人になる自分を形作っている
振り返ってみればああすべきであった
もっと努力すべきだった
他にやるべきことがあったはずなのに、なぜやらなったんだろう
みんなみんな帰らざる日々のこと
今更とりもどせも、やり直しもできない
あの時そう過ごした結果が、26歳の自分だ
そしてそのまま大人になりきってしまい、もうどうしようもないのだ
いや、まだあがいてみればなんとかなるかもしれない
そんなことは幻想だと本人も分かっているのに、主人公の永島敏行が演じる野崎辰夫はラストシーンでレース用自転車を懸命に漕いで峠道を登っていく
江藤潤が演じた競輪選手を目指していた黒岩の代わりに
あいつはもう足掻くこともできない
俺があいつの代わりにあがいてやらないでどうする
なんとなく小説家を目指すといいつつ、自堕落な生活を続けていただけだ
なにやってんだ、俺
帰らざる日々はもう残ってはいない
夕日の最後の光のようなものだ
青春が終わる、閉じられようとしている
その焦燥感が見事に表現された傑作だ
現在とあの夏の交錯するクライマックスは痺れた。永島敏行、とてもイイです。