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学校の怪談 プロット 日本 07月08日 1995 台灣上映
学校の怪談2 プロット 日本 07月20日 1996 台灣上映
学校の怪談4 プロット 日本 07月10日 1999 台灣上映
女校怪談 プロット 韓国 02月26日 2000 台灣上映
森の学校 プロット 日本 07月20日 2002 台灣上映
学校の階段 プロット 日本 04月28日 2007 台灣上映
学校の怪談3評論(6)
シリーズ第3弾。
今回の監督は、金子修介。
本作の前に平成ガメラを手掛け、大評判を取ったばかり。
SFXにも長け、手腕の見せ所!
…が、残念ながら、シリーズで一番つまらない。
一応本作も、学校にまつわる怪談をベースにジュブナイル・ファンタジー×子供たちの冒険とドラマ。
同じである筈なのに…、何か違う。
やっぱり、監督と脚本家が違うからかなぁ…。
平山秀幸の演出もさることながら、奥寺佐渡子の脚本が良かった。
怪談ファンタジーの中に子供たちの冒険・友情・ちょっぴりの切なさも滲ませ、心地よい余韻に浸らせてくれた。
しかし本作は、それらはあるものの、恋愛要素や親の再婚問題も織り交ぜ、必要あったのかなぁ、と。
純粋に子供たちの冒険と怪談ファンタジーに留め、恋愛要素も淡く滲ませる程度で良かったと思う。
何か見ていて、こっ恥ずかしい。
作風としては、幽霊キャラもいっぱい登場させて、1作目のようなワクワクハラハラ楽しい路線を目指したのだろう。
が、1作目の楽しさには遠く及ばず。
監督変わったのに、やってる事は同じなのは問題。
話のメインは曰く付きの鏡の中の世界。
左右逆の世界観はユニークだが、それをもっと活かして欲しかった。
鏡の持ち主の幽霊少年。彼の目的は…。
ここがドラマのポイントで、子供たちと幽霊少年の交流は描かれてはいるが、どうもドラマ的に弱い。グッと来るものが無かった。
それから違うのは…
これまではお化けや幽霊だったのに、本作は妖怪やゾンビなども登場して、何か根本的に違う気がした。
さらにのっぺらぼう妖怪が鎌などを持って襲い掛かり、こんな殺意持ったキャラは今まで居なかった。
それがまた本作をシリーズの中で異質なものにしている。
健全怪談ファンタジーは何処に??
CGも所々拙い。特にあの紙の化け物。
演出も演技も話もチープ。
明らかにこれまでの良質怪談ファンタジーとは違く、テイストや作風は質落ちで変わったのに、やってる事はマンネリという、このシリーズは好きでも弁護のしようがない。
シリーズで一番つまらないだけではなく、金子監督作としても凡作。
でもこれで終わらず、次作で平山監督と奥寺佐渡子が脚本にカムバックし、また好編になって救われた。