若手映像クリエイターの登竜門にもなっているSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の20周年と、同映画祭の開催地でもある埼玉県川口市の市制施行90周年を記念し、埼玉県と川口市が共同製作した長編映画。川口市を舞台に、大衆演劇の世界に生き、公演に合わせて転校を繰り返す中学生が、限られた時間の中で出会う人々と心を通わせながら成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。旅回りの大衆演劇一座に所属する中学生の裕貴は、公演に合わせてひと月ごとに転校を繰り返している。そのため、どの学校でも出会いに期待せず、友だちを作ろうともしない。そんな裕貴だったが、ある学校に通っていた時、担任から学校へ来ないクラスメイトへの届け物を頼まれたことをきっかけに、不登校なのに成績優秀な建と知り合う。ひょんなことから彼と仲良くなり、建の元カノである茉耶も加わり、3人で過ごす時間が増えていくなかで、裕貴は2人に役者として舞台に立つ自分を見てほしいと思いはじめるが……。裕貴役は「雑魚どもよ、大志を抱け!」などに出演してきた松藤史恩、建役は「カラオケ行こ!」の齋藤潤、茉耶役は「福田村事件」で映画初出演を果たした新人の葉山さら。そのほか、村田寛奈、タモト清嵐、高島礼子、佐伯日菜子らが脇を固める。監督は、「stay」で2020年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭国内コンペティション短編部門の優秀作品賞を受賞した新鋭・藤田直哉。
瞼の転校生評論(3)
ラスト良かったです。
進路調査票に迷わず役者と記し1ヶ月毎に転校を繰り返すことから友達はいらないと言い、みんなには家庭の事情を言ってくれるなとも言う主人公が、不登校の同級生にプリントを届けることになり巻き起こっていくストーリー。
まさかの地下アイドルライブでの出来事からの流れだったり、成績トップの2人の関係だったり、なかなかユニークな展開目白押し。
建の家庭の事情のぶっこみ方はかなり強引だったけどw
将来や友人との関係を考えたり悩んだりの爽やか中学生を、ちょっと変わった立場にいる主人公で明るく楽しくみせていく物語で、泥臭い感じはあまりなかったけれどとても面白かった。
ちなみに劇場は十条の篠原演芸場かな
特殊な境遇とはいえ日常に退屈なドキュメンタリーにせず、それ以上に特殊な周辺をもってくることで流れを作っている。
上手いこと子役を使って脇をベテランで固め、良い仕上げをしていると感じました。
一座の面々もそれ以外もピッタリハマってたと思います。
旅芸人ってもっとスパルタなのかと思いきやみんな優しい。(主人公の処世術を見るに小さい時からの苦労と教育が行き届いているのはうかがえる。)
クラスメイトやタニマチの高島さんもみんな良いイメージでマイナスがない。
先生だけが絶妙に公務員。
クラスでトップの成績なのに不登校とか扱いづらいよねw
地下アイドル「パティファイブ」のライブではタイガー!ファイヤー!もなくヤケに客が大人しいのが違和感ながらも、パティファイブなのにメンバーが3人しかいないというがニヤリとさせられる。
尺も丁度良く、さわやかな印象で気軽に見れる良作