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女囚701号 さそり評論(7)
1972年製作ということを考えてもこの内容は凄すぎる。エロスとバイオレンスが剝き出し状態。冒頭タイトルからしてヤバすぎ。
梶芽衣子がひたすら酷い目にあい続けるのだが、あの目!梶芽衣子のあの眼差しが全てを物語る。
おっぱいがこれでもかと出てきたり(梶芽衣子も片チチ出して立ち回りあり)、刑務所内が無法地帯過ぎたり、チープで謎すぎる演出とセットがあったりと突っ込みどころだらけ。
しかし梶芽衣子の眼差しに全てを黙らせる力が!タランティーノが惚れたのもよくわかる。梶芽衣子を見る映画です。
カルト臭がキツいほどです
初代仮面ライダーと共通する映像テイストながら、時折斬新な映像表現があり侮れません
後のサスペリアにも通じる鮮烈な赤のイメージは印象に残りました
ただサスペリアのような芸術性にまではとても至りません
梶芽衣子の魅力を素晴らしく引き出しています
超有名な主題歌とともにマキシコートと黒い大きなつばのフェルト帽子の姿で終盤に登場するカッコ良さと言ったらありません!
ヌードも日活ロマンポルノよりも含有量が圧倒的に多いし、ラストのカタルシスの爆発もあり見応えはたっぷり
こりゃあ大ヒットしたのも納得です
女子刑務所の所長や刑務官達が、まるでショッカーのような悪の組織であるという演出はとても良かったと思います
ただ冒頭の日の丸、君が代、ラストの日の丸に刃物を投げつけるのは馬鹿らしい
国家権力への反抗、体制側は悪だという監督の主張をこのような形で娯楽作品に混ぜ込んで溜飲を下げようとするのはあまりにも幼稚すぎます
呆れたというか、情けなくなりました