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月の瞳 プロット カナダ 04月06日 1996 台灣上映
溝の中の月 プロット フランス 01月01日 1970 台灣上映
八月の鯨 プロット アメリカ 02月16日 2013 台灣上映
月光の夏 プロット 日本 06月12日 1993 台灣上映
三月のライオン プロット 日本 02月26日 2021 台灣上映
八月の光 プロット 日本 03月28日 1998 台灣上映
タオの月評論(2)
特撮は当時にしては頑張っていたように思う。雨森監督や『ゼイラム』の名前は知っていたけど…。映画祭ということで特別な高揚感もあり、楽しかったのではあるが、今見たら流石につらいかな。
予算が無くとも知恵と工夫で撮りたいものを創るという低予算特撮の異才・雨宮慶太、原作・監督・脚本の渾身のSF時代劇。エイリアンが造った生物兵器マカラガをめぐる攻防を妖術使い、剣豪、宇宙戦士、蜜採りの少女のタッグで描いている、まるでマーベルやDCコミックスの和風版の趣きだ、タオというのはマカラガを封印する鈴(リン)のこと、異星人が造ったはずなのだが仏具で邪気を鎮めるような和テイスト。宇宙戦士も「宇宙水爆戦」のエイリアンのようなヘルメットだが中身は美女戦士、同監督の「ゼイラム」で怪物退治の賞金稼ぎイリアを演じた森山祐子が一人三役で奮闘している。音楽も切れのある和太鼓を活かしていて心地よい。
雨宮監督は元々デザイナーだからキャラクターデザインはお手の物だし題字もこなす達筆で劇中でも漢字や梵字が飛び交う、黒澤監督の大ファン、劇中でも「椿三十郎」ばりの血しぶきドバーの殺陣シーンはオマージュだろう。安倍さんの太刀裁きは見事だが榎木さんと永島さんは主に念力対決、殺陣もあったが薙刀、こん棒の扱い難さもあって腰がふらつき気味なのはご愛嬌。
撮影隊は旅館に泊まる予算が無いので近くの健康ランドで雑魚寝を強いられたようだ、多少疲れが溜まっていたのかもしれない。
死闘の末のクライマックス、タオの鈴発動で隕鉄に封印される怪物マカラガ、何と、そこへおっぱい丸出しの女神様登場(AV女優川村千里)、えっお子ちゃま向けじゃなかったの?、監督に言わせると棘々の魔物の対極が女性の皮膚感だという、いわば雨宮ワールドのお約束、ちゃんと必然性があったようだ・・?
宇宙怪獣の割にはキングギドラのような迫力には欠けるが怪獣はおまけなのだろう、妖刀の謎を紐解く幻想冒険エンターテインメントとして楽しむのでしょう。