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野良猫ロック 暴走集団\'71評論(2)
1970年の新宿を舞台にするのかと思いきや、さにあらず。フーテン軍団 vs 田舎町という図式に。
梶芽衣子が目当てだったがちょっと損な役回り。いつもの藤竜也と地井武男に加えて原田芳雄が新加入。ムンムンするワイルドな匂いを振りまいております。
後半は劇画を実写化したような荒唐無稽なふっきれた展開が気持ちイイ。途中モップスが唐突に出てきて演奏するけど(特に鈴木ヒロミツが格好イイのよ)このラストに繋がるとは!
ふざけんな!という怒りを(実際に)爆発させ同時にやるせない感じが漂うという70年代テイスト映画でした。
※ 鑑賞直後のメモから
人を殺してしまった、新宿を根城としているヒッピー族男に、チイチイこと地井武男。
その彼女の梶芽衣子は、身代わりとして刑務所へ。
ヒッピー族の仲間には原田芳雄。
最初に殺される男は安岡力也だろうか?ほんのちょっとだけしか映らなかったから真相は未確認。
タイトルに《暴走集団》と入っている割には、僅かに4人だけ…ってゆうのが実にショボい。
序盤で梶芽衣子を監禁させたヒッピー軍団だったが。終盤では地井武男を逆に監禁。
ひょっとしてこの映画、名作西部劇の『リオブラボー』をリスペクトしているのか?と、思いながら観ていたのだが。どうやらそこまででもなかった様だ…。
但し舞台設定自体は完全に西部劇で。『リオブラボー』宜しく、ご丁寧にダイナマイトまで登場する。
バイクのエンジン音が、馬のいななきになったって♬いいじゃないか!♬いいじゃないか!と思いつつ。
一瞬映るコカコーラの瓶入り自動販売機がとても懐かしかったなあ〜。
2010年9月2日 銀座シネパトス2