ベトナム戦争の悪夢に苦しむ黒人寿司職人の夫と、そんな彼を支える日本人妻との愛の軌跡を描いたドラマ。監督は「あふれる熱い涙」の田代廣孝。脚本は、田代監督と夫人の田代智子の共同。撮影を「LUCKY DEVIL」のサーシャ・レンドリックが担当している。主演は、「ロックアップ」のフランク・マクレイと「ドラゴン/ブルース・リー物語」のナンシー・クワン。尚、本作はサンダンス・インスティテュートを初め、NHK、NHKエンタープライズ21、西友、キネマ旬報社が提携し、次世代の映画監督を発掘する"96年度シネマ100/サンダンス国際賞"の日本賞(脚本)を受賞し製作された作品である。
Mr.Pのダンシングスシバー評論(2)
それでも夫婦の絆は硬かった。ミツコは反戦デモ、ブルースはなんと脱走兵。彼女が再婚になるのだけれど、ブルースの愛が強かった。ミツコの元夫と息子が死んでいたという事実を知って嘆き悲しむ様子も痛々しい。
やがてタイトル通りの自分の店を出すに至り、しばらくは順調だったのに、ミツコと衝突したりして、結局手離すことに・・・そして悪夢の正体であるベトナムへ行くブルース。ミツコとは離婚。なんだか急展開につぐ急展開で心理描写もままならない。戦友と殺してしまったベトナム人の供養のため祈りを捧げるシーンは良かったのに、なんだか疲れる映画だった・・・
史実を基づいた作品になっておりあまり描けなかった細かいとこまでストーリーにしておりそれが怖くそして考えさせる。
2人のデンゼルワシントン、ラッセルクロウの演技は勿論、脇役にも相当力をいれており観ていてうならせる演技をする。
悪と正義、そして悪の中にも更に悪といった描写と正義を貫く姿勢の中に不真面目な私生活が人間くさくそして素晴らしい。
その当時の犯罪、麻薬、そして今まで知らなかった戦争の裏側など・・・どこのシーンをきってみても上手くスリリングに人間描写に優れたものを観せてくれたこの作品にありがとう!これ観なきゃかなり損するよ。