ガンズ・アキンボ
台灣上映
02月26日 2021
ガンズ・アキンボ劇情
「スイス・アーミー・マン」「ハリー・ポッター」のダニエル・ラドクリフが主演を務め、両手に拳銃が固定された状態でデスゲームに参加させられた男の戦いを描いたアクション。ゲーム会社でプログラマーとして働くマイルズは、ネットの掲示板やコメント欄に過激な書き込みをして鬱憤を晴らしていた。ある日、マイルズは本物の殺し合いを生配信する闇サイト「スキズム」に攻撃的な書き込みを繰り返し、サイトを運営する闇組織のボスを怒らせてしまう。組織に襲撃され気を失ったマイルズが目を覚ますと、両手にボルトで拳銃が固定されていた。さらに元恋人も人質にとられたマイルズは、「スキズム」で最強の殺し屋ニックスに24時間以内に勝てば解放すると言い渡される。殺し屋ニックス役に「レディ・オア・ノット」のサマラ・ウィービング。監督・脚本は「デビルズ・メタル」のジェイソン・レイ・ハウデン。
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ガンズ・アキンボ評論(8)
自宅に押し入ってきた運営軍団によリ眠らされて、目覚めると両手は銃を握った状態で固定されており、24時間以内にニックスという殺し屋を殺せ！と殺し合いを指示されて巻き起こっていく。
ちょっとスタイリッシュな空気感？かと思ったら、意味不明な小ボケ満載のドタバタコメディ的な展開。
両手を塞がれている時点でドアノブすら回せない訳だし。
ただ、個人的にはコミカルさが空回りしている印象でいまいちノリ切れず。
これがハマったらメチャクチャ面白そうではあるのだけど…。
コメディとはいえ、ストーリーも何だそれ？レベルだし、折角のドンパチも緊張感が無いから迫力を感じないし、鬼ごっこそのものは良かったけれど、ムダに引っ張る感じもダルくて、自分には合わなかった。
Digital avatar:
You sit on your computers. Liking pictures of smiling babies. Sharing
inspirational quotes. But what you really wanna see is death. You click
on horrific news headlines, violence, destruction, terrorism, war！
Because it makes your shi*ty little lives seem that little bit less shi*ty.
You wanna go viral？ Skizm is the virus.
ニックス登場シーケンス。 いきなり、赤のマッスルカー、ポンティアックが雷鳴のごとく夜の街を疾走し、あっという間にトラックに乗っていた荒くれどもをニックスが全て片付けてしまう... そんなシーンからは、1970年あたりから起こったカウンターカルチャーから生まれたグロス・アウト映画が、半世紀後に進化し、開花した形で成長をし、自然が許すように湧いて出てきたとしたら、少なくともこの映画が証明する為としたら？
Skizm picked random psychos, weirdos, and criminals and made
them fight each other to the death. It was twisted and disgusting.
COMMENTING AS @GUEST - LOGIN PUSSY.
YOU PEOPLE ARE THE WORST DEGENERATE SCUM.
GO TO HELL.
過去に名をはせたファンタジー映画に主演をし、喝さいを受けたハリウッドとしては小柄なイライジャ・ウッドと今作の主演のラドクリフ．．． 彼らが、今や無精ひげを生やし、ズタボロになってしまう役柄を敢えて演じることに潔さも感じるし、特にこの映画をご覧になれば、ラドクリフが両手をふさがれて使えないという閉塞感が半端を通り越していて、おしっこ( 失礼)や食事やドアの開け閉めに悪戦苦闘しているを見るにつけ頭が下がる思いにもなる。しかもラドクリフは、このトイレのシーンは乗り気であったと伝え聞く。
On the count of three, ready? -One! -Two! な～ッ！ ?????
Six! Nine! Eight! Hey, thrift-store-leather-daddy! Suck my cli*!
No one is killing fu*k boy here. Except me of course!
マイルズの死の対戦相手であるニックス姉御、激登場... 畳み掛けるような "Fu*k"、"Sh*t" の言葉が飛び交い... ポルノ映画でも登場するのは珍しくなった "Cli*" なんて唖然としている暇などなく、ファーストパーソン・シューティング・ゲームや残虐対戦ゲーム、モータルコンバットのいいとこ取りをしたと言われる映像を見せつけ、ある時はスローモーションで、また別の場面では、動きを加速したように.... 頭部へ着弾する銃弾や体からの血吹雪など。そのいかにもゴア表現を含んだ激しく、スピード感のあるジッピー・アクションを支えているのが、映画の開始からず～っと鳴り続けて止まないBGMやフィルム・スコアといった変化のあるエフェクトが映画全体を通して盛り上げている。
You want to know a secret? This was never about the money. This is
about art.
Murder is art. This one... This is a Jackson Pollock.
ビランが、「これからハンマーの時間だ」なんてうそぶきながらハンマーを振りかざし、そんでもって殴り倒されそうになったニックス女子... 覚せい剤充填OK... バックツー・ザ・ヒューチャーでマーティが復活したように、スーパーマリオのBGMと共に "I have the power! " と叫びながら立ち上がる。その時流れるのが、リック・ジェームズの"Superfreak"って意味わかります？ 個人的には口あんぐり..
You wanna know how I survived this long?
I don't know, Nix, by being crazy as fu*k?
I didn't want to give any fu*ker the satisfaction... of killing me.
Just kill Riktor for me. Okay, mouse?
犬歯に銀歯って何～ッ？ といういで立ちで、セリフが "Fu*k" と "Sh*t" しかない新登場で目が座ったソシオパス・キャラ.. ニックス。そのニックスを演じたのが、今年封切り予定のG.I. JoeシリーズのミリタリーSci-Fi映画「Snake Eyes」に出演予定で、つい先日、観賞した映画「レディ・オア・ノット」でデーモニック・変態家族から命を狙われる若妻の役をこなしていたサマラ・ウィービング。彼女ある意味拍手もの、それは... フェミニンを捨てているし、容赦がない。
cybernetics＋punkからの造語であるサイバーパンク的視聴覚作品ともアクロバティックカメラワークで撮影された作品とも例えられる本作。それの特徴的なのが映像美... 暗闇の中に赤と青のコントラストに計算つくされた背景の光や精巧なギミックによるゴアな表現、そして子供でも女性でも容赦をしないはっきりとしてコンセプト... 痛快すぎるほど痛快で文化や過去の映画や音楽をパロり過ぎるほどパロッテいるシナリオ。 その中でも映画の英題名 "Akimbo" もパロディのようでカタカナで日本語読みにすれば意味が不明となる.. そんな映画です。
この作品を観るまでサマラ・ウィービングという女優さんを知らなかったが、彼女が演じる女殺し屋ニックスが魅力的！
「両手に銃を無理やり付けられるとすごく不便になる」という謎のメッセージがひしひしと伝わってくる映画だった。