全米で深刻な社会問題となっているアルコール中毒の増加を背景に、妻のアルコール中毒という障害を乗り越えて、本物の愛を勝ち取ろうとする夫婦の姿を描いたラブ・ストーリー。監督は「僕の美しい人だから」のルイス・マンドーキ。脚本は「レインマン」のロナルド・バスとアル・フランケンの共同。製作は「フライド・グリーン・トマト」のジョン・アヴェントと、彼とコンビのジョーダン・カーナー。エグゼクティヴ・プロデューサーは、バス・フランケン、サイモン・マスロウ。撮影はラヨシュ・コルタイ、音楽は「ダメージ」のズビグニエフ・プレイスネルで、パーシー・スレッジの同名ヒット曲を主題歌に使用。主演は「愛と死の間で」のアンディ・ガルシアと「めぐり逢えたら」のメグ・ライアン。共演は本作がデビューの子役ティナ・マジョリーノ、「ジョイ・ラック・クラブ」のローレン・トムほか。
男が女を愛する時評論(6)
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 60
コメディ役が多いメグ・ライアンがアルコール依存症に苦しむ妻を、犯罪物映画に登場する印象が強いアンディ・ガルシアが愛情あふれる良き夫を演じる。真面目な家族愛の話。
家族を大切にする有能な夫だが、それゆえに妻は自分の居場所をなくして酒に溺れるようになる。家族みんなが苦しみそれ故に感情を制御できずに爆発させながらもがいていく。それでもみんなが本当は暖かい愛情を心の底に持っていて、なんとか心のつながりを再発見しようとする。
それはわかるのですが、私はあまりこの作品にはまれませんでした。夫が有能であるために妻の判断をないがしろにされたり仕事で留守がちで寂しいから、妻は酒に溺れたということになっている。
でもこれよりもっとひどい家庭などいくらでもあるのに、むしろ相当に成功した幸せな家庭なのに酒にはまるというのがいい訳じみて感じる。この程度で酒に溺れるのが正当化されるのならば、世の中の人は殆どそうなるのでは。そんなわけであまり妻に同情が出来ない。本当は妻は精神的に弱くて元々酒乱気味だったのに、それを映画では綺麗に見せかけているだけなのではないか。だから妻が一方的に悪者に見えてしまった。
アルコール依存症はそういう良い悪いではないのだろうし、依存症との闘いが重要なのだとは思う。多分私が個人的にちょっとしたささいなことで酒に逃げるような弱い人が好きではないから、この映画にはまることがなかったのだろう。そういうことに抵抗がない人や酒の怖さを知っている人にはもっとこの映画に感情移入できるのではないでしょうか。変に妻を良く見せようとせず、馬鹿で弱いから酒に溺れそれを克服するために家族の支えと共に努力したことを主題にしていれば、私としては感想はかなり違ったと思います。
愛することよりも理解することの重要性、相手が何を求めているのか、時には独りよがりな虚しい思い。
夫婦間の問題をシビアに描けている、最近だと「マリッジ・ストーリー」や「ブルーバレンタイン」の先駆的作品とも?序盤はアンディ・ガルシアがマフィアとか危険な男にしか見えない風貌で、徐々に良い父親であり旦那でもある、彼の何が悪いんだぁ?と感情移入してしまう役柄がたまらない。
依存症の問題がありながらも、シンプルに男女の関係性の難しさ、修復するための行動など、普通に過ごす夫婦やカップルにも共感出来る事柄が詰まっている作品だと思う。
オープニングからぶっ飛んでるメグライアン。同じくだりで〆る感じ好き。
35分で矯正施設に。
デンバーに越すと決めた後のマイケルとジェスのくだりで涙。
Fシーモアホフマンがマットでイモンにみえるくらい痩せてる。
アル中本人だけでなく家族の会の必要性も分かる。
たばこよりアルコールの方が深刻な依存性があるってことね
パイロットの夫と教師で2人の娘に恵まれた夫婦。ちょっとしたすれ違いから妻がアルコール依存症になってしまい二人は離ればなれになってゆく物語ですが、
はっきり言ってある時期はやったいい男と、いい女の大人の恋物語かと思ったらはっきり言って考えさせられた。一生懸命やってるのに受け入れられない夫、愛するが故に空回りする感情と凄く心に刺さって、涙が出てしまう。夫の立場からアンディー・ガルシアがかわいそうで、大好きな女優である、メグ・ランアンがわがままないやな女に見えてしまって凄く複雑です。多分メグライアンだから許せる女だが別の女なら多分、許せない(笑)正直、彼女でなくても良かったのではという感じです。